中丸美繪ブログ

「モーストリー・クラシック」で「鍵盤の血脈 井口基成」連載中。六年目。小澤征爾伝も脱稿間近。

日本航空一期生 白水社 週刊ポスト 

2015年03月16日 12時13分14秒 | 日記
週刊ポストのポスト・ブック・レヴュー「著者に訊け!」に掲載されたインタビューの評判がいい!

いわくー「戦後、航空事業を封じられた日本人が屈辱の中で培った技術と矜持で”日本の空”を支えた」

二ページにわたる著者インタビューは類をみないですね。この分量があるから、内容がくわしく判るのでしょうね。

また著者写真も、どどどどーーーーん!と、デカイ、という言葉がぴったりの全身写真に、著者氏名の活字もまたデカイ!

わたしがインタビューを受けたのは、広尾のF・O・B

同席の編集長の松本さんは「150冊ぐらいおくられくるけど、カバーが目立った」といってくれた。

ー日本航空草創期の苦難と歓喜を描いた渾身のノンフィクション
 とこのコラムの冒頭に、本の写真と、そのコピーである。


唐仁原さんが製作してくれたカバーと帯は、全体がトリコロールカラーである。ちょっと昔懐かしい木星号の絵と、一期生スチュワーデスとおもわれる日本航空第一号の制服姿。
ライターの橋本さんは、女性ながら骨太の文体で、これが読ませるわけである。

ーー日本の空に、日本の航空機が飛ぶ。そんなごく当たり前の光景が全く当たり前ではなかったことに、中丸美繪著『日本航空一期生』では。改めて気づかされる。
  1945年11月、GHQは<航空禁止令>を発令。航空事業や製造、学術研究に至るまで、敗戦国・日本では一切の航空活動がきんじられ、当時の新聞にはこんな句あ載った。<わが空はわが空ならず秋の空>ー。
  そんなゼロどころかマイナスから、日航ならぬ<日本の航空会社>を作り上げた一期生の奮闘を綴る著者自身、78年から客室乗務員として5年間勤務。古巣の今に心を痛める日航OG
だ。もちろんどんな会社にも草創期はある。が、それらがなぜこうも眩しく、圧倒的魅力を放つのか、私たちは今こそ業種を越えて考え直す時期なのかもしれない。

「創業期って、どこでもそうなんだよね」と編集長。
「とくにJALの場合は、戦後史とかさなっていて___」
そんなふうに、インタビューは始まったのだった。

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