中丸美繪ブログ

「モーストリー・クラシック」で「鍵盤の血脈 井口基成」連載中。六年目。小澤征爾伝も脱稿間近。

日本フィルから新日本フィルへ 小沢征爾さんの関わり方

2015年08月04日 10時30分06秒 | 日記
日本フィル創立して間もなく、小沢征爾さんは渡邉曉雄さんのもとで、副指揮者となります。
そのときに、初めて関わったのが、小澤さんが一昨年サイトウキネンフェスでとりあげたー子どもと魔法ーでした!

やがてー小澤さんは渡邉さんにかわって、日本フィルの首席指揮者となります。

日本フィルは、若いオーケストラであり、小澤さんのほうにも仲間意識がありました。
有名なN響事件がおこったときも、小澤さんの側に立ち、小澤さんを励ますための演奏会も、日本フィルが演奏したのです。

にほんrは高度成長をとげましたが、その後不況に陥ります。
楽員たちの生活も苦しくなり、権利意識も芽生えた時代に突入します。世の中は安保や赤軍派でゆれる70年代。
讀賣交響楽団にまず労働組合ができ、N響にも、そして、日本フィルにもやっと組合ができました。
小澤さんんも大賛成です。
だって、小澤さん自身、アメリカでは音楽家の組合に入ってましたから。

ところが、組合がストライキを決行したことによって、存在そのものがあやしくなりー。
フジサンケイグループが親会社です。
鹿内信隆がフジの社長でもありました。

その結果が、おとりつぶし。
日本フィルを解散すると通告してきたのです!