夜のカーニバル

むかし、ハワイで期間限定の夜のカーニバルに行ったことがある。

期間限定ということで設備や施設はみな仮説の移動式で
規模ほど大きくは無いが、様々な器具やアトラクションの数々が集まって
開催されている・・・日本で言う遊園地・・・カーニバルだ。
それでも、カーニバルーの中で繰り広げられている渦巻く空気感は
その楽しげなざわめきで意気揚々としている。
大人も子どもも楽しくその酔いにまかせて夢を見る。

私は空中ブランコみたいなグルグルと回る乗り物に乗り
夜の空気の流れを勢いよく駆け巡っていた。

空を飛んでいるような感覚や体感ともに
目を閉じしばらくグルグルと回されていると
自分が何者か不明になってくるから面白い。

気持ち良かった・・・楽しかった。

ローカルなカーニバルはレアな感動を生むイヴェントだ。
ボールを投げて当たったら水の中に人が落ちるといった
単純明快そして奇妙に華やいだ景色に音楽が鳴りわたる。


まぁ、最新の絶叫マシーン系も悪くは無いけれど・・・。by AQ.

　　 Phot by Ryu.

人は・・・

愛っていったいなんだろう・・・人間っていったいなんだろう？。

悲しみや苦しみはけっきょくのところ、
自分の自我が撒き散らす単なる悪あがきなのかもしれない。

でも、その悪あがきにひたり何かをごまかそうとしても
自分の心の奥底の傷は癒せはしない。
悲哀は美化したところで、物語みたいなロマンティックでは無い。

できれば声を出して笑えなくってもいい・・・
ニコニコしている、その半分でもいい。
そんなささやかな平安を心の中に育めたらいいのに・・・。
路は思ったよりけわしく、足元はいつまでたっても定まらず
気がつけばわけのわからない不安にガタガタになっている自身。

何かが力を失い、観えるものも観えなくなってくる
心はどこかきしみ音をたて、ひずんだ気持ちがさらなる苦悩へと手招きをする。

愛ってなんだろう・・・それはどんなもので？どんな姿形をしていて
私たち人間にとって何をもたらしてくれるのだろう？。
そしてそれは本当にこの世の中に存在しているのだろうか？。
もしかして、ただ、あると思っているだけの儚い夢・・・？。
それは、悲しみの裏返しのようなものなのかも・・・。

心はもう空っぽで想いはよせては返す波のよう。
ただただなんの意味の無さを繰り返す暗い海のよう。

光と影２

Another World....!


Phot by Ryu.