三陸の旅も終盤です。
久慈市街から車に乗り、界隈を観て回ります。
結構手つかずの自然が「これでもか、これでもか」と迫ってくる印象。
山肌はゴツゴツとした岩で迫力満点です。
三陸のリアス式海岸でも感じましたが
岩手県・・・と言うより、三陸は岩感ハンパないです。
盛岡は女性的なイメージ。
三陸は男性的なイメージです。
地元の方々の言葉に耳を傾けても、そんな印象。
(もっとも、盛岡ではほとんど方言を聞く機会はありませんでした。
三陸でも同様。特に若い方の言葉は標準語です。
内々での会話に聞き耳を立てても、The方言を使っている方は
ごく一部でした)
盛岡⇒「んだなは~ん、〇〇してやんした」(そうだねえ、〇〇していたよ)
みたいな。
三陸⇒「〇☆××!~~~~だってや!」(・・・・全然わからなかった)
三陸海岸の地元の漁師さん同士が、どうやらお昼のお弁当について
会話しているようなのですが、
本当に一言も聞き取れなかった・・・。
岩手に限らず、千葉も神奈川の
海の漁師さんの言葉は、結構荒々しく、難しいですね。
話が脱線しました。
市街から車で20分くらい走ったかな?
ダムがあります。
滝ダム。
どど~~~~~ん!!
このダムの特徴は、
ダムから海が望めることだそうです。
…一生懸命にスマホで撮影しましたが、わかりにくいですね。
残念。
奥の方に青い海がキラキラしていたのですよ。
ダムのあるところですから、なかなかに山深く
お花もいっぱい咲いていました。
萩の花。
山肌いっぱいに咲き誇っていて圧巻でしたよ。
近くには散策できる渓流があり、3~40分歩きました。
クマの写真が、かなりの恐ろしさなんですけど・・・。
しかも、わからないと思いますが↑ 蛇です。
やまかがし。
それって毒蛇だろ~!!!!と焦りましたわ~。
危険がいっぱい。
かんじんの渓流は、本当に水がキレイでとても素敵でした。
写真もいっぱい撮ったのですけど・・・。
またもや重いらしくアップできず。
残念無念。
ここから海岸までのドライブの途中、
三陸鉄道の桜模様の車両を見かけました。
お座敷列車でガイドしてくださったあまちゃん(?)によれば
復興事業の一環で、
野田という駅舎を地元の女子高生デザインの桜模様にしたのだそう。
きっと、この車両もそれに合わせたのかな。
さて、リアス式海岸のうねうねした海岸線を
ザバンザバンと激しく打ち付ける波を眺めつつ走ると
NHKのドラマあまちゃんで、幾度となく出てくる灯台が。
朝の7時から強制的に聴かされて、
脳内でエンドレスにリフレインされるあの音楽が、
現地でもバッチリと鳴り響いています。
もちろん、こちらもエンドレス。
この写真を見るだけで、今も脳内で鳴り響く
あまちゃんのテーマ曲。
麻薬のような恐ろしさよ~。
魔力よ~。
時間になると、ここで海女の皆さんが実演をしてくださるんですね。
初めて訪れた時(震災前)には、
とても美人な”美人過ぎる海女さん”がとってくれたウニを
購入して、その場で食べました。
ここには海女センターという建物が建っています。
今はピカピカに新しい建物なのですが
ドラマ『あまちゃん』で観光客が押し寄せ、すっかり潤ったから
新しく建てたわけではありません。
あの津波で流されてしまったからなのです。
以前の建物も、コンクリート建てだった記憶があります。
それほどまでの津波の破壊力だったのだな・・・と怖くなりました。
現在、海女センターではちょっとしたお土産の販売と
最北の海女の歴史の展示と
軽食の提供をしています。
笑っちゃったのがコレ↓
まだ、早い時間にもかかわらず
多くの観光客で売り切れ続出。
おにぎり⇒売り切れ
いちご煮⇒売り切れ(いちご煮とは、この地の名物。
ウニとアワビのお吸い物です)
ホタテごはん⇒売り切れ
ウニごはん⇒売り切れ
唯一残っているのが・・・・まめぶ汁(じる)
甘いんだかしょっぱいんだかハッキリしない、
微妙~~な味と称されるのがまめぶ汁です。
2.5センチくらいのお団子(中にはクルミと黒砂糖)が
根菜を中心としたおすまし汁の中にいくつか入っているのですね。
こちらもドラマあまちゃんで、しょっちゅう取り上げられていました。
四国にはあんこもちの入ったお雑煮があり、
他の地方の人間からすると
『信じられない!』という、まあ、ちょっとびっくりしちゃう食べ物ですね。
それと同じような印象です。
干しシイタケを中心とした出汁が効いた
おいしいお吸い物に、なぜかスイーツが浮いている。
混乱します。
わたくしも食べたことがあります、まめぶ汁。
う~ん、正直たしかにビックリします。
でもね、嫌いじゃないなと思いました。
その微妙な味のまめぶ汁のみが
見事に残っている・・・。
あれだけドラマで有名になったのに!
面白かったです。
ちなみにいちご煮は、本当においしくて大好きです。
火の通ったウニがお吸い物の中でイチゴのように見えるから
いちご煮。
名前だけ見ればぎょっとしますが、雲丹とアワビがたっぷり入ったお吸い物が
美味しくないわけがない。
お土産として缶詰でも地元では売られています。
これを炊き込みご飯にしても、本当においしいですよ♪
夫婦岩
お天気にも恵まれ、とっても楽しい旅行となりました。
洗練されていなく、
ありのままの姿を、あけっぴろげに見せる
ちょっと大雑把な印象の愛すべき三陸の人々。
地元のものを売りながら
『こんなものなんですけどねえ・・・』と
どこかちょっぴり恥ずかしそうにしている感じが
古き良き日本人のイメージと重なります。
大震災の時の、被災者の方々の振る舞いに
世界の多くの国が驚き、感動した
あの報道を思い出しました。
盛岡の、あの眉目秀麗な男子高校生もねえ・・・。
しみじみ・・・。
そして、旅の締めくくり。
地元の産直販売店でええもん買うた。
すごくすごく立派な
とれたての松茸!!!
一番大きいのは20センチ強はありました。
都内で買ったらひっくり返っちゃう価格の国産マツタケ。
昨年、丹波産の同量程度の松茸が
都内某デパートで8万円で売ってました。スゴ!
これを、逆の意味でひっくり返っちゃう値段で買いました。
イヤ~、びっくり。
炊き込みご飯
ホイル焼き
鯛と合わせたお吸い物
茶わん蒸し
自宅で松茸尽くしのお夕飯を食べ、も~、ほんと。
大満足でございました!
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