そして、自分のこと

半月ほど前のことになるが、
ショックというか、驚くばかりというか、
思ってもいないことを言われて、愕然としてしまった。


私は、自分のことをかなりルーズな性格だと思っている。

”努力”とか”打ち込む”とか、
そんなひたむきさは無く、
あわよくば手を抜いて、出来るだけ楽して結果を得たいと考える、
そんなダメダメ人間だと思っている。


ところが、先日、ランチに誘われた上司に
思ってもいないような指摘と指導を受けた。
（ランチに誘われた時点で、なにやら叱られるのでは？と予感したが）

『あなたには、スキが無い。
　完ぺき主義者。
　自分に厳しい代わりに、周囲にも厳しく完璧を求めている』

『下の人間にとって、完璧に見えるあなたから
　カッチリした指摘を受けると逃げ場が無いと感じてツライのよ』



なんと・・・・。


私の長い（！）人生の中で、人から”完ぺき主義”だなんて言われたことが無かったので
心底驚いた。

私のどこが、そんな風に見えるんだろうか・・・・。



上司から指摘を受けて以来、ずっとずっと気になって考えていたが
要するに、
私は無意識のうちに、自分の不足を補うべく
きちんとした人間であることを装っていたのだろう。

こんなにいい加減でルーズでは、
仕事をする上で信頼されないに決まっているから
とか
本当の自分の力量では舐められて、馬鹿にされてしまうから
『ほら、私ったらこんなにもキッチリしてるんですよ』
と演技しているうちに、
仕事上では、いつもそんな人間に見えるようになってしまったのだ。

意図したとおりになった、とも言えるが
意図した以上の、よくない結果になったとも言える。


少し、気を抜いて地を出しているくらいが丁度いいらしい。


頑張りすぎると、自分も苦しいが、
周囲まで苦しめることになってしまうのだ。




『私って、お仕事先では完璧で、ちょっとコワい人みたいよ』

とツレに愚痴ったら

『葉月がコワいってことは、俺が一番良く知ってるよ。
　まじめにコワいから。』

と言われ、ちょっとムカついたわ。