超私事!葉月の『今日の出来事』

粗にして野、しかし卑にあらず。
お下劣大好き、お下品大嫌い!
オババの好き勝手な独り言。

当たり前の毎日は、当たり前なんかじゃなかった

2011年03月31日 | 日記

3月11日から、およそ3週間・・・。

本当に本当に大変なことが起こってしまいました。

そして、その大変なことは今日も続いています。

 

あの日、私は仕事がお休みで自宅にいました。

ゆっくり、ゆっくり、大型船が揺れるように大きく揺れ始め

『これは、ただの地震じゃない』とテーブルの下にもぐりこんだら

経験したことのないような大きな地震。

2メートルくらいある観葉植物の植木鉢が、

キャスターのために部屋中を走っていました。

 

ちょうどNHKをつけていて、野村正育アナが

「慌てないでください。上から落ちてくるものに気を付けてください。

火を使っていても消さないでください。揺れがおさまってからで大丈夫です。」

と落ち着いた声で伝えてくれるのにすがって(気持ち的に)、テーブルの下で震えていました。

渋谷のスタジオもずいぶん揺れていたのに、あの落ち着きっぷり。

本当に心強かったです。

揺れがおさまった直後に彼から電話がかかってきて

「大丈夫か?」という短い会話を交わした後、全く連絡が取れなくなってしまいました。

 

その後、TVニュースで見たものを信じることができませんでした。

 

これが、今見ているものが現実なのか。

夢や絵空事じゃないのか。

こんなに惨いことが、こんなにも広範囲に、次々と起こっていいのか・・・。

 

 

被害の大きさ、辛さは及びもしないけれど、

私自身も、地震の直後から日常とは程遠い経験を余儀なくされてしまいました。

私が住んでいるところは海が近く、地震の後は一晩中津波警報が出ていました。

地元警察の方が、避難を呼びかけて回っており、

住民の多くが避難所の3階、4階で夜を明かしました。

 

そして、電気以外のライフラインが使えなくなりました。

 

埋め立て地の住宅地で有名なこの辺りは、深刻な液状化の被害にあっています。

私のマンションも、近くの兄のマンションも、液状化の影響で上下水道の一切が使えなくなりました。

ガスは比較的早く復旧したのですが、給水・排水の復旧はつい先日です。

(いまだにガス・上水・下水が復旧できない地区もあります)

 

いずれも両親が購入したマンションですが、購入時には液状化のリスクは理解していました。

ただそれは、東京直下型の地震の時だと思っていたのです。

よもや、東北を震源とする地震でこんなにも大きな影響が出るとは・・・・・。

 

水が出ないという事は、辛い事です。

でも、それよりもっと苦労したのは一切の排水ができない事でした。

トイレ・お風呂はいうまでもありませんが、歯を磨くことも出来ない(口をゆすいだ水も流せない)。

毎日、当たり前のように顔を洗い、歯を磨き、トイレに行き、お風呂に入り、

料理をし、メールをし、電話で話し・・・・・。

全部、全部、当たり前に何気なくしていたことは、

全然当たり前の事なんかじゃなかったのだ、とつくづく感じました。

 

 

東北や関東の被災地(どうやら、私の地元も被災地認定されたようですが)に比べたら

わたしの経験なんて、全然大したことはありません。

出来る我慢はし、できる協力はしなくちゃいけないな、と思います。

 

今、豊かに流れ出る水道水に感謝する毎日です。

そして、被災地や原発の現場で必死に頑張っている方々の

一日も早く安全で安心な生活をおくられることを、心からお祈りしています。

 

 

 

 

 

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5 コメント

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ご無事で何よりでした (とみしゅう)
2011-03-31 23:23:44
僕は都内の勤め先で被災しました。
幸いにも電気&水道は止まらなかったのですが、交通網がすべてマヒしていたため、職場で不安な夜を過ごしました。

幸いにも、自宅には大きな被害はなく、ライフラインも普通に使うことができました。

そんな幸運な身分であっても、不安はやはり尽きません。
たくさんの感謝と祈りを抱いてもなお、心に潜む影が消える日は、まだまだ先になりそうです。

今は、ただひたすらに「新たなる日常」を構築すべく、経済活動にいそしんでいます。

まだまだ困難の日々は続きますが、お互いせめて身体は元気に保ちましょうね。
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とみしゅうさんへ (葉月)
2011-04-01 10:44:49
とみしゅうさん、大変でしたね。

大災害時に帰宅難民で大混乱する、ということは皆覚悟していましたが
やはり現実のものとして切実に考えていた人はごくわずかだったかもしれません。

今回の災害で、首都圏の多くは電気が使えたことでずいぶんと混乱も少なくて済んだように思います。

何時間もかけて自宅まで徒歩で帰宅する道を選んだ人々が、混乱せずに互いに助け合いながら整然としていたことは、希望の光でもあります。

”絶対安全”という安全神話は揺らいでいます。
自分だけは大丈夫だという”絶対”はあり得ない。
だからこそ、やるべきことを先延ばしせずに一生懸命にやる。
それが、自分のみならず周囲の方々への復興の近道だと思います。
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遅くなりました (otaco)
2011-04-10 21:48:44
葉月さんにコメントをもらって、すぐお邪魔したんですが、なんだか言葉が出てこず、コメントが今になってすみません。
その後、マンションでお過ごしなんでしょうか? 液状化が深刻なことを何度かテレビで見ました。いまだにライフラインが元通りになっていないところもあるらしいですね。
少しは落ち着いていますか?

辛いときは辛いと言っていいと思います。
我慢する必要は無いと思います。
私にくださったコメントも、ブログの記事も、めいっぱい葉月さんが我慢されているような気がして心配しています。

早く、葉月さんに安らぎが訪れることを祈っています。
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書き忘れました (otaco)
2011-04-11 01:02:43
NHKの野村正育アナは、4月から福岡に赴任されました。福岡ローカルで野村アナを見るのは、ちょっと感動です
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otacoさんへ (葉月)
2011-04-26 10:27:10
何だか、今さらのお返事になってしまいました・・・。
遅いレスでごめんなさい。

生活はすっかり日常に戻りました。
街のあちこちではいまだに土嚢が積み上げられていたり、道がガタガタだったり、余震で水道が再びストップしたり(ひ~)・・・といろいろありますが。

気づけば桜も終わり、目に青葉の季節なんですよね。

東北の厳しい寒さが緩んで、寒い夜とならずに済んでいるであろうことが喜びの一つでもあります。
先日は、基礎化粧品やらシャンプーセットやらを友人たちと集めてたくさん送りました。


野村アナ、福岡に赴任でしたか。
あの安定感。お目にかかれなくなって寂しいですわ~。
いまはotacoさんに穏やかなメッセージをお届けですね。(登坂アナも好きだったのですが、今は北海道。しくしく)
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