ななとぽちと猫たち

夫婦と猫達との日々

ライオンの悲しい話

2005年07月25日 | 映画・テレビ
CSのアニマルプラネットで、もう涙なしでは見れなかったものがあった。

ケニアのサムブール保護区。
本来群れで生活するライオン。
しかし、あるメスライオンは群れの仲間である家族が皆殺されてしまい一人ぽっちで生きている。
そのせいで普通ではなくなってしまったのか、信じられない事に、ウシ科のオリックスの赤ちゃんを自分の子供のように大切に育ててるのだ。
とは言っても、本当の子供ではないのだからまってるのは悲劇だけだ。

メスライオンは赤ちゃんを守らなければならない。目を離さずいつも側にいる。
当然狩りができず空腹で力も出ない。弱っていく。
どんなに我が子のように接しても、乳が恋しいオリックスの赤ちゃんもやはり徐々に弱っていく。
おっぱい恋しがる赤ちゃんが、メスライオンのお腹を鼻で探ってるのが悲しい。

そして、ある時体力の限界にあった彼女は、とうとうオリックスの赤ちゃんから目を離してしまうのだ。

その時突然の悲劇が。オリックスの赤ちゃんは待ち伏せしていたオスライオンに捕まってしまうのだ。あっという間の出来事だった。

オリックスの悲痛な泣き声が響く。しかし、オスライオンに怯えてしまってどうする事もできない彼女。
思いがけない別れだった。

その時の彼女は、ライオンのメスが自分の子を失った時にする特有の行動を取ったのだ。

皮肉なことに、その後彼女は何日かぶりの狩をし空腹を満たす事ができた。。

その別れの後にも、メスライオンは何匹かのオリックスの赤ちゃんを養子にするが、その子供は飢えて餓死してしまったり、逃げてしまったり、幸せはどれも長く続かなかった。

その後、彼女の姿を誰も見る事はなかった。

という話だった。
もう泣けてしょうがなかった。なんとも言えない寂しい気持ちになった。
動物ものにとっても弱いんです。