今日は、名古屋からメーカーさんが商談に来ていた。
夏物は、何とか価格を変えずに販売できそうだけど、ここのところの円安と、中国の工場の人件費上昇で、秋物については全く予想すら立たないとのことである。
展示会受注のメーカーさんは、いまさら値を上げるとは言えないので、損しても、展示会の時の値段で販売すると聞いているが、短サイクル(発注と製造の期間を短くして、流行に遅れないようにする)のメーカーさんは、為替相場の影響をもろに受ける。
事実、中国の人件費上昇と言う問題だけで、夏物商品から値上げが始まったメーカーさんもあり、秋物についてはダブルパンチである。
世の中の安売り屋さんは、どう対処するのだろうか?値を上げるのか?現状維持なのか?
そういった中で、牛丼の値段が、また、競争のように値下げ合戦を繰り広げている。
アメリカ産の牛肉が手に入るようになって、価格が下がったと言うものらしいが、販売価格が、約3割下がり、為替相場が約2割上昇したら、牛肉の価格は、いくら下がったのだろうか?と考えてしまう。
これは、もはや、企業の体力消耗戦なのではないだろうか?
こんなことを続けていたら、我々零細企業は、あっという間に負けてしまう。
デフレも困るが、急激なインフレも、また庶民に苦しみを与える。
2%のインフレターゲットと言うが、為替が20%も変動していたら、あっという間に急激なインフレが来るのではないだろうか?
いずれにしても、大変な世の中になろうとしていることだけは、間違いないようだ。