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鹿島神宮

2020-01-31 21:00:00 | 日記

今日は鹿島神宮を参拝した。




祭神はタケミカヅチ。

祭神が位置走らないだけというのは珍しい。

神社の起こりは古く、その祈りの性格も不明だが、中臣氏がここを拠点として蝦夷征伐を始めてから「武の神」として奉られるようになったようだ。

後に春日大社第一殿の主神として、鹿島から奈良に勧請される。


参道は100m位で意外と短い。

楼門を過ぎ、節分の奉納板をすぎると、いきなり右側に本殿が現れた。神社というと、南側の参道から北に進み、正面南向きに本殿が鎮座するというイメージがあるが、鹿島神宮の参道は西から東に向かっており、本殿はその右側で北を向いている。


北向きの神社は結構ある。

有名なところでは、吉備津神社、宗像大社、春日大社、厳島神社、府中の大國魂神社など。

このうち大国魂神社は、北への防御のために敢えて北向きにしたと社殿に伝わっている。


鹿島の地は、東に海、西に霞ヶ浦湿地帯に挟まれた小高い丘の上にある。古代では、間違っても旅先でふらりと立ち寄る場所ではなく、何らかの意図をもって作られたと考えるのが自然だ。また、海岸沿いに北に向かっては河川が少なく、軍事拠点とするのも納得がゆく。


本殿を右に見て真っ直ぐに進むと鬱蒼とした樹林入る。


奥宮のところから左前方に、急な下り坂になる。基本は土の坂で、所々に数段の石段が設けられている。

下りきると小さな茶屋があり、その先に御手洗池が現れる。池の中に設置された鳥居の先の崖下から水が湧き出している。湧き出し口まで行ってみると柄杓が置かれ、飲む前に煮沸しろと注意書きがあった。






池の上部を覆う大木とともに、夏はかなり涼しい場所になるだろう。本殿よりもこちらのほうが神域という感じがした。