奈良を中心に巡っています

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時雨だろうか

2020-11-07 16:41:00 | 日記
朝起きるとシトシト雨が降っていたが、昼頃になると止み、太陽が除いた。と思ったら3時ごろからまた小雨が降り始めた。これが時雨というものなのだろうか。


時雨とは、晩秋から初冬にかけて日本海で発生した縞状の雲が上空を過ぎるときにできる天候だという。確かに雲は東西に縞状に広がっていた。

時雨を題材にした歌では、源頼実の次の歌が有名だ。
 木の葉散る 宿は聞き分くことぞなき 
 時雨する夜も時雨せぬ夜も
 屋根を打つのは落葉だろうか時雨だろうか、聞き分ける術もないが、という趣旨の、大変静かで寂しい歌である。

しかし関東ではまず時雨は体験できない。そのせいか、蝉時雨という全く逆の言葉が生まれている。

今回の奈良移住の誘因の一つが、この時雨を体験したい、というものだった。もし今日の天候が時雨だとしたらとても嬉しい。

八幡さまって?

2020-11-02 12:43:00 | 日記
急に宇佐神宮に行きたくなって出発した。
宇佐神宮は、八幡宮の総本社とのことだそうだが、そもそも八幡宮とは何なのだろうか。


主祭神は、応神天皇、神攻皇后、比売大神の3柱。神攻皇后が九州北部を平定した後三韓征伐に赴き、帰国した時に九州北部でホンダワケ、後の応神天皇が生まれたという。なるほど、だからこの地に神社か。恐らく国の平安を願って建てられたのだろう。
もう1柱の比売神だが、女性の神であろうがよく分からない。
さて、広い境内を抜けて緩やかで長い階段を登ると本殿に着いた。

拝殿の奥には春日造の本殿が3棟繋がっていた。女性の参拝者が「熊野大社みたい」と声を上げていた。
こういった神社では、普通、主祭神が真ん中に祀られるのだが、ここでは応神は左、真ん中は比売大神だった。
宇佐神宮ではすぐ下手に少し小振りの下宮があり、そこにもお詣りすることが勧められている。


さて山を下ると右手には菱形池という池が広がっており、所々に橋が掛かっているが、皆狭く欄干がない。桂離宮を思い出させるが、ここでは立入禁止になっていた。

池に沿って進むと「御霊水」と言われるところに着く。小さな鳥居の先には祠はなく、3つの井戸があった。

飲用ではないが、誰でも汲んでいいらしい。蓋をずらしてみたところ、20cmぐらい下に水面が見えた。

宇佐神宮、中々良かった。