栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

9/18~20の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2021-09-21 14:41:50 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2021)』で栗山求が推奨したトゥデイイズザデイ(牡2歳)が日曜中京5Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★トゥデイイズザデイ(牡・母キトゥンズクイーン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019100628/
母キトゥンズクイーンはダイアナS(米G1・芝9f)3着、ニューヨークS(米G2・芝10f)3着という芝馬。母の父Kitten's Joyはアメリカ繋養の種牡馬としては珍しく芝向きで、北米チャンピオンサイアーの座に二度就いている。Sadler's Wells系だけに少しフワっとして鋭敏さに欠けるところがあり、それを引き締めるDanzig、Deputy Ministerといった血を抱えた本馬は好ましい配合構成だ。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2021)』で望田潤が推奨したロムネヤ(牝2歳)が月曜中山5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

◎ロムネヤ(牝、母ヤンキーローズ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105477/
母ヤンキーローズは豪の2歳牝馬チャンピオン&3歳牝馬チャンピオン。母母CondesaarはMonroe≒Sex Appealの魅力的なニアリークロス2×3をもつ。さかのぼるとビコーペガサスなども同牝系。桜花賞を狙えそうな好配合のディープ産駒で、セレクトセールで見たときも全身バネという歩きが目についた。それからあまり大きくなってないようだが期待したい。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤が推奨したジレトール(牡2歳)が土曜中京1Rの未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ロードカナロア
母サンビスタ(スズカマンボ)
牡 募集価格:8000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105972/
母サンビスタはJCダートに勝った砂の女王ですが、本馬はKingmambo3×4やトウショウボーイなどナスペリオン血脈を基軸とした配合。遅生まれなのでまだ小ぶりですが、非力感はなく芝マイルでシッカリ斬れる脚を使えるイメージは描けます。カナロア産駒では母父スズカマンボがスタミナと底力に豊む本馬をピックします。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2021)』で望田潤が推奨したパーソナルハイ(牝2歳)が月曜中京3Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

◎パーソナルハイ(牝、母パーソナルダイアリー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104483/
インワンシティングの全妹で、母パーソナルダイアリーはデルマーオークス(米G1・芝9F)勝ち馬。母父City Zipはリッケンバッカーの母父で、Ghostzapperの半兄だから肌に回って面白い血だ。母母父Tiznowはコントレイルと同じ。全兄はなかなか勝てないが素質は見せており、馬格十分な牝馬だから妹にも注目したい。他にディープ×City Zipには現役2勝ストリクトコードがいる。(望田)

■土曜中京8R阪神ジャンプS2着 サーブルオール(一口・栗山)
■月曜中山10RジャングルポケットC パラダイスリーフ(一口&ディープ・望田)
■月曜中山11Rセントライト記念2着 ソーヴァリアント(POG・望田)
■月曜中山11Rセントライト記念3着 オーソクレース(一口&POG・望田)



ロムネヤはセレクトの視察で見せていただいたときから全身バネという感じでピョンピョン弾んで歩いていて、もう22年桜花賞はこれで決まりじゃないかと思ったぐらいなんですが、当日の馬体重が418キロですか、正直ここまで大きくならないとは思いませんでした(^ ^;)

パドックを見ても小さいなりに張りのある体つきだし、身のこなしなんかはさすがに抜けてるんですが、グランアレグリア476、ハープスター478、アユサン484、ジェンティルドンナ456、マルセリーナ452、サトノレイナス474、シンハライト426、クルミナル488、レッドオーヴァル430、ヴィルシーナ434、桜花賞を勝つディープは確実に450以上ありますからね

パーソナルハイは新馬戦のときからいい馬やとほめてますが、どうも馬群の中だとズブいというか本気で走ってないように見え、今日は1枠なのでハナに行ったら直線離す一方の楽勝

これぐらいは走る馬やと思ってますが、リッケンバッカーみたいなマイラーに見えるので本来の適性はマイルではないかと、でもマイルやと今日みたいに楽に先行できないというのがジレンマかも…



<ちなみに母系にEl Pradoの血を引くディープインパクト産駒は、概して俊敏で気がいいからやと思いますが、新馬戦は[9-1-2-5]とメチャメチャ走るので、ちょっとばかり強い勝ち方をしても大騒ぎするのはまだ早いですぞ…と釘も差しておきましょうか(・∀・)>(19/8/12)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8779a46ff4b3cda47525a54e76d0297a

と、サンクテュエールとカトゥルスフェリスが新馬を勝ったときに書いたんですが、日曜にトゥデイイズザデイが新馬勝ちし、これで母系にEl Pradoを引くディープ産駒は新馬戦[10-1-2-8]

この新馬勝ちした10頭の2戦目はというと
ジークカイザー…若竹賞1着(4人気)
ブラゾンダムール…黄菊賞10着(1人気)
ヴェルテアシャフト…ゆきやなぎ賞9着(1人気)
ダイワギャバン…水仙賞4着(1人気)
ルヴォルグ…東スポ杯9着(1人気)
イルヴェントドーロ…エルフィンS6着(6人気)
キスラー…すみれS6着(3人気)
カトゥルスフェリス…1勝C4着(2人気)
サンクテュエール…アルテミスS2着(2人気)
トゥデイイズザデイ…?

トゥデイもなかなか走る馬やとは思いますが、ユタカが抑え込まず行かせてしまったように見るからに気のいいタイプで、まずは次走が試金石といえるのでは



<ついでに「母系にデインヒルとNijinskyを持ち、かつ母がRibotのクロスを持つ」ハーツクライ2歳も検索かけてみましたが、サトノアイちゃんしかいないようです>(20/4/15 デインヒルなハーツたち)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/75815544cc9f860475f4928964048f6f

「母系にデインヒルとNijinskyを持ち、かつ母がRibotのクロスを持つ」ハーツクライ産駒は以下の8頭で、サトノアイちゃんは着実に成長し3勝Cへ、2歳もグランシエロが先々期待できそうな内容で勝ち上がっております



ちなみにまだ出走していない「母系にデインヒルとNijinskyを持ち、かつ母がRibotのクロスを持つ」ハーツ2歳産駒は、サトノアイの全弟サトノレギオン、ワーケアの全妹エリカコレクト(母チェリーコレクト)、インブレッドセンス(母セブンスセンス)、プレミアスコア(母ファイナルスコア)、この4頭ですかね



Snowfallの血統については、スーパー女傑をボコッと出すIntikhab(3代母がLa Troienneな名繁殖Past Example)の血についても言及しなければならないのですが、SnowfallとSaxon Warrior、そしてクレオパトル賞(仏G3)に勝ったHarajukuが出たことで、ディープ×Galileoは欧州向きのスーパーニックスだったのか、とも言われております

この3頭の血統表を見ると、母母父がいずれもマイラーやスプリンターで、ディープ×Galileoは中距離×中距離ですから「1/4マイラー」にしたほうが成功しやすいというのはあるでしょうね





Snowfall…IntikhabはクイーンアンS(英G2・芝8F)勝ち
Saxon Warrior…デインヒルはスプリントC(英G1・芝6F)勝ち
Harajuku…Indian RidgeはキングズスタンドS(英G2・芝5F)勝ち

Intikhabの母母ZienelleはPolish Precedent(9戦7勝の名マイラー)の全妹にあたるので、「ディープ×Galileoの大物2頭は母母のところにDanzig×Buckpasserの有力マイラーの血が入る」という言い方もでき、中距離×中距離にパワーマイラーのマッスルやプリケツを補強したという構図ですな

日本ではまだG1級は出ていないディープ×Galileoですが、最も成功したヴァンキッシュラン(青葉賞)とカンタービレ(ローズS)も母母父マイラーなのです





ヴァンキッシュラン…Pennekampは英2000ギニー
カンタービレ…ラストタイクーンはBCマイル

いつも書くように、サラブレッドの配合とは2000を基軸にした揺り戻しですから、となるとディープ×Intikhab×デインヒルでプリケツマイラーに寄ったダノンプレミアムには、Galileoみたいな血を引く中距離型牝馬が合うのだろう…とかね、配合診断的なお仕事の入り口はそんな感じで入っていくんですけどね

コメント (8)
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