みなさん、こんにちは。
もうすぐクリスマス!
いつの間にか、すっかり冬になって冷え込む日も多くなりました。
みなさん、もう衣替えは済みましたか?
私たちが季節に応じて、衣替えをするのと同じように、動物達もしっかり冬支度を済ませています。
動物達は、季節や環境に合わせて、毛の量や羽の色が変化したり、住む場所を変えたりします。
私が担当する「マヌルネコ」は、夏毛から、すっかりモコモコの冬毛が生え揃いました。
夏毛
冬毛
違いは伝わりますか?
夏でも十分毛がふわふわしていますが、冬になるとモコモコ・モフモフ感がアップしていますよね。
マヌルネコの生息地は、アジア中央の標高の高いステップや半砂漠に住んでいます。
冬の気温は、マイナス50℃程が平均だそうです。
マイナス50℃!?
冬の那須の気候で、マイナス5℃程度。
その気温でさえ、弱音を吐いている私には想像もつきません。
そんな寒さから、身を守り、体温保持をするためにこんなにモフモフ・コロコロ・ずんぐりむっくりした体型をしています。
こんな風に腹這いになっても……
モフモフの毛が守ってくれるのです。
さて、寒さは得意と言いましたが、雪はそんなに得意ではないそうです。
深く柔らかい雪の上を歩くのは苦手なため、野生下でも雪が10cm以上積もる所ではあまり姿が確認されていないと言われています。
また野生のマヌルネコは、病原菌が極めて少ない高地で寒い所に暮らしているため、飼育下での免疫力が低いと言われています。
その為、スタッフは手洗いや、衣服・靴の履き替え、獣舎の消毒などを徹底して行っています。
準絶滅危惧種に分類されている「マヌルネコ」
このモフモフの毛を毛皮にする為に乱獲され、数が減ったのが原因のひとつとしてあげられています。
こんなにも可愛く愛らしいマヌルネコ。
今度は私たちが守っていかなければなりません。
私たちに出来る、身近に始められること
・自然の中へでかけ動物園や水族館などにいき、自然や生きものにふれること
・自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じ、写真や絵、文章にして伝えること
などがあげられます。
あれ?そんなことで動物達を守れるの?と思う方も多いかもしれません。
まず、動物たちを守るためには、その動物たちのことをよく知らなければなりません。
どこにどのような動物種が、どのくらい生きているのか…などを、知ることから始まります。
これは、ほんの一部でまだまだたくさんの「出来ること」があります。
可愛い動物たちを守るために、勇気を持って一歩踏み出してみませんか?
愛らしいマヌルネコに会いに、動物たちをもっと知るために、那須どうぶつ王国へ遊びに来てください。
飼育員 福本
那須どうぶつ王国 カピバラ入浴中
〒329-3223 栃木県那須郡那須町大島1042-1
那須高原リゾート開発株式会社
那須どうぶつ王国