ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

国立テントサーカス その4

2009-06-21 | ベラルーシ文化
 私が見たのは「砂漠の蜃気楼」というプログラムで、ラクダが出てくるのは呼び物ということでした。ラクダが2頭出てきましたが、これはウズベキスタンのサーカスが巡業でベラルーシに来ていたものでした。
 ラクダは出てきたし(普通は馬の上でする曲芸をラクダの上でする)国立サーカス専属のダンサー(グループ名はその名も「ベルスター」! ベラルーシのスターの略ですよ。)はくじゃくの羽飾りを背中にくっつけて、アラビアンなダンスを踊っていましたが、それ以外は「砂漠」という感じではなく、普通のサーカス(ピエロもよくあるピエロの格好)でした。

 アクロバットに動物芸に、お客さん参加コーナー(ピエロが教える変なダンスをさせられる。)もあり、ととてもおもしろいです。
 休憩を入れた2時間半があっと言う間です。
 
  出演中は写真撮影が禁止なのかどうか確認しなかったと、会場内が撮影をするには暗いので、写真を撮っていませんでした。
 でもほかのお客さんを見ると気にせずじゃかすか写していました。
 遠慮していた私も撮影したのがこれ。結局暗くてうまく写っていませんが、元新体操選手シドニー五輪の銀メダリスト、ユリヤ・ラスキナです。
 ラスキナはシドニー五輪の後、引退してカナダのサーカスと2年間の契約を結びました。そこで一度に4個のフープを回すという芸などを見せていました。
 ラスキナの4個フラフープ姿は国立サーカスのサイトで見られます。(小さい画像はクリックすると拡大します。)

http://www.circus.by/ru/?id=298

 
 その後ベラルーシに戻り、今は国立サーカスで働いています。他にもダンスのショーなどに出演してます。ちなみにこの人はベラルーシの新体操五輪代表選手としては珍しくディナモ・クラブの出身ではありません。

 私が見たのはフープは1個だけでしたが、2本の幅が広めの布を垂らして、それに体や足に巻きつけて落下しないようにしながら、空中でフープを回しながら、上下に行ったり、ぐるぐる回転したりする、という「空中フープ」をしていました。
 画像では分かりにくいですが、前後開脚しながら手でフープを回しています。
 これぐらいならまだどうってことないのですが、驚いたのは空中で足のつま先を下に向けた状態で足の先のほうでフープをフラーフープみたいに回していたこと。(@0@)どうして落ちないの?!
 遠心力と言ってしまえばそうなのですが、こういう空中の動きは新体操では練習してなかったことです。それができるのがすごい。


国立テントサーカス その3

2009-06-21 | ベラルーシ文化
 大きなテントの内部のようすです。意外と立派です。 
 ただアリーナはちょっと狭かったです。複数名の空中ブランコをするのは苦しい感じです。

 仮のテント小屋なので仕方がないのですが、座席は長い板を渡したもので、クッションはついていましたが、お尻が少々痛くなりました。小さい子どもがたくさん見に来るので支障はないのですが、座席をかなりぎゅうぎゅう詰めに作っていて、座席数は思っていたよりたくさんありました。

 しかも空席がないほどの大賑わい。夏休み中なので当然ですが、国立のサーカスなので、国営の企業に割引料金でたくさんのチケットを売り、その企業が自分の子どもがいる従業員にボーナスの一環として配ることがあります。(あるいは安い値段で従業員が職場で購入できる。)
 またいわゆる孤児院や身体障害児協会のような団体には、割引料金で優先してチケットを売っています。
 そのため休みとなると地方都市からも子どもが大勢バスに乗ってやってきます。

 一方で7月と8月はサーカス団員が夏の休暇を取ったり、ほかの町や国へ巡業公演に出てしまうので、サーカスはお休みになります。夏にベラルーシへ来る日本人が多いと思うのですが、そのころちょうどサーカスが休みになっているかもしれませんので注意。
 
 右手奥が出演者の入退場口になっています。その上にバンドがいて生演奏をしてくれます。
 演目によっては音楽は録音でした(曲がヘビーメタルなど。)でも、内容に合わせた生演奏はすばらしいです。


国立テントサーカス その2

2009-06-21 | ベラルーシ文化
 テントの全体の外観です。
 入り口左側でチケットを売っています。いい席(前列1列目から5列目まで)が日本円に直して700円しない値段です。
 一番後ろの席(15列目)でも300円ぐらいです。
 大人も子どもも料金は同じです。ただし5歳以下の子どもは無料。

 日本人の感覚からすると安いと思うのですが、ベラルーシ人に言わせるとソ連時代は「本当に安かった。今は高い。」そうです。

 入り口でチケットを渡します。中に入ると小さいテントがあり、そこを通ると大きなテントに入れるようになっています。
 小さいテントのほうは売店コーナーになっていて、風船やおもちゃ、綿あめ、アイスクリーム、ポップコーン(ただし塩味ではなく砂糖味。)飲み物などが売られています。
 チンパンジーと一緒に写真が撮れるコーナーもあります。
 このテントの中はとにかく親子連れでぎっしり。しかもめちゃくちゃ騒がしいです。
 バレエや音楽のコンサートと違い、子どもが騒いでもいいのがサーカスのいいところですね。