ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第138回」

2012-08-18 |   ビタペクト配布活動
 8月17日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第138回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を8個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1945個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1770部となりました。
 今回で通算149回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、1945人の子どもにビタペクトを、1770家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

 (家族A)

 カリンコビッチ市(チェルノブイリ原発から約100キロ)から来た家族。この家族は今までもSOS子ども村に滞在したことがあります。

 2005年5月の滞在のときの様子はこちらチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第31回」(家族A)をご覧ください

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2005/no31.html


 2006年1月の滞在のときの様子はこちらチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第41回」(家族B)をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2006/index.html


2011年9月の滞在のようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第124回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/88e114e53ed8c19e398a798b646c2111


 今回はお母さんが3人の実子と知人の娘2人を引率していました。この家族には4個のビタペクト3を渡しました。
 知人の子ども2人はミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来ていました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時13歳)(2005年と2006年の滞在時ビタペクト2を飲んでいません。)11ベクレル → 20ベクレル
四男 (7歳)(2005年と2006年の滞在時ビタペクト2を飲んでいません。)20ベクレル ○ → 28ベクレル ○
長女 (5歳)22ベクレル ○ (2011年が初測定。)→ 30ベクレル ○
次女 (3歳)27ベクレル (2011年が初測定。)→ 32ベクレル
女子 (7歳)35ベクレル ○
女子 (5歳)32ベクレル ○

 7歳と5歳の女の子は姉妹です。ミンスクに住んでいますが、9人兄弟のうちの2人なのだそうです。
 こうして結果を見ると、チェルノブイリ原発に近いところに住んでいるかどうかは被曝量に関係しないと感じます。

 子どもたちは風邪を引きやすい以外は、比較的健康、ということです。
 約1年前の結果と比べ、体内放射能が微増しているので心配です。カリンコビッチには診療所にWBCが設置されているので、測定できるそうです。ビタペクト3を飲んだ後に測定に自主的に行くよう勧めました。
 カリンコビッチにWBCが初めて設置されたのは事故後3年目だったそうです。そのときは一箇所しかなく、市内の診療所を巡回して測定したそうです。
 このお母さんも高校生のときに測定しましたが、結果は(数値は知らされず)口頭で「問題なし。」と言われただけだそうです。
 

(家族B)
 モズィリ市(チェルノブイリ原発から約90キロ)から来た家族。お母さんが2人の実子と知人の子ども3人を引率していました。この家族にも4個のビタペクト3を渡しました。 

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時13歳)13ベクレル
長男(12歳)31ベクレル ○
長女(10歳)32ベクレル ○
男子(11歳)32ベクレル ○
女子 (7歳)31ベクレル ○
女子 (7歳)17ベクレル 

 11歳の男の子と7歳の女の子2人は兄妹です。
 7歳の女の子2人は双子で、生まれたときから同じ物を食べているはずなのですが、結果に差が出ました。
 長男と長女は近視のため眼鏡をかけています。
 家族全員疲れやすく、保養に来てからは寝つきがよくなったと喜んでいました。
 外国へ保養に行くにはコネも必要だそうで、なかなか行けない、でもSOS子ども村へ保養に行けて、よかったとお母さんは話していました。

 今回も子どもたちに日本からのプレゼントを渡しました。きれいな絵葉書、アクリルたわし、折鶴、折り紙用の紙、かわいい消しゴム、ピーピー笛などです。
 また日本を紹介するお話もしました。
 子どもたちの名前を絵葉書に筆ペンで書いてあげると興味津々で見つめていました。
 日本のおもちゃにも大喜びです。

 画像は記念撮影したようすです。天気がよかったので屋外で撮影しました。
 保養家族とは関係のない3人も写っています。(笑)

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙やアクリルたわしなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。