2021年11月29日、濃霧と雨

　2021年11月29日、朝、ミンスクは濃霧に覆われていて、増発した難民向けのイラク行き帰国便は飛ぶのだろうかと思いましたが、案の定欠航となりました。
　おそらく明日と明後日に延期すると思います。
　
　2018年のノーベル平和賞受賞者ナーディーヤ・ムラード氏はリトアニア当局などに、ベラルーシ国境地帯にいる難民が入国できるよう支援してほしいと訴えました。
　この難民の中にヤズィーディー教徒が数百人いるとされています。ヤズィーディー教徒はあのイスラム国で奴隷や人身売買の被害にあっており、クルド人が多く、そのため帰国便に乗りたがらない人が多いと思われます。
　そうすると何が何でも国境を越えようと思って、ベラルーシ領内に留まろうとする人が多いと思われます。
　人道的にはベラルーシ政府が生活も面倒を見ないといけませんが、経済的にベラルーシには負担が重く、そのため、大統領からして今回の難民問題においてベラルーシは被害者だと言わしめているのかもと思います。

　ベラルーシ大統領は、もし、ロシアとEUの間に紛争が起こったとき、その紛争地にベラルーシが援軍を送らないように、ベラルーシ軍が国境地帯に多数いるほうが都合がいいので、国境地帯に実は不法入国者が大勢いるほうが、EUにとって都合がいいと思っている、と述べました。そのため、ベラルーシの国境地帯に難民の数が減るほうが、EUにとっては不都合になるという考えです。
　いま対ウクライナの国境に近いロシア領内にロシア軍が多数派兵されていることが心配です。

　
　ベラルーシのアナーキスト10人が革命を起こそうとしていたとして起訴されました。全部で10以上の罪状に問われています。
　一人は20代の日本人男性です。この人の場合9種類の罪状に問われているのですが、2018年にブレストの工場が周囲に環境問題を引き起こしていることに反対して、ブレストとミンスクを結ぶ幹線道路を、工場反対の垂れ幕を垂らして交通の邪魔をした事件に関わっていたことも明らかになりました。
　環境問題を起こしている工場に反対するのは理解できるのですが、それがどうして道路の真ん中で垂れ幕を垂らして交通の邪魔をすることにつながるのか分かりません。しかもそのようすを動画にしてネット配信してしまう。みんな覆面をしていますが、今になって身元が明らかになって、罪に問われるわけです。このときはこの男性はまだ10代でしたよね。こんなに長くベラルーシでアナーキスト活動をしていたとは思っていませんでした。
　さらに2020年5月にブレストで壁にグラフィティ、要するに落書きをした罪にも問われています。
　もちろん一番重い罪状は暴動を組織した罪で最高で15年の有罪判決が出る可能性があります。

ベラルーシのコロナウイルス感染者65万3323人。死者数5067人

　2021年11月29日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は653323人になりました。1日の新規感染者数は1484人で大幅に減りましたが、これはもちろん月曜日の幻想です。1日の新規検査数も14448件と大幅に減りました。日曜日の検査数だからですね。

　死者数は5067人です。

　640132人が回復しました。

　1038万件を越える検査数となりました。