ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ミンスク海 2

2012-08-05 | ベラルーシ生活
 この頃はベラルーシでもとても暑かったので、泳ぎにくる人がとても多かったです。
 みんな大喜びで泳いでいました。
 でも日本人が想像するような、海の家のような施設はありません。
 海水ではなく淡水なので、泳いだ後シャワーなどもしなくていいぐらいです。
 そのほか飲料など販売する店なども少ないです。
 着替える場所などもほとんどないように思えました。水着の上から服を着てやって来て泳いだ後、その服を上から来てそのまま家に帰る、という具合です。

ミンスク海 1

2012-08-04 | ベラルーシ生活
 ミンスク郊外10キロほど離れたところに通称「ミンスク海」というものがあります。
 とは言うものの、本物の海ではありません。本当は「ザスラブリ貯水地」というミンスク市民の水がめとでもいうべき、広い池です。
 この貯水池の水が干上がるとミンスクの大部分で、水道水が出なくなります。
 
 面積は31,1平方キロメートル。長さは10キロメートル。一番広いところで幅は4,5キロメートル。平均の深さは3,5メートル。岸の周囲は55キロメートル。
 ほぼ中央に水をせき止めて水量を調節できるようになっており、島が10個あります。

 そしてただの貯水池ではなく、そこで多くの人が湖水浴を楽しんでいます。
 ベラルーシでは海がないので湖か池か川かプールで泳ぐことが多いです。

 7月にヤンカ・クパーラの故郷に行った帰り、ミンスク海に立ち寄りました。
 これはそのときの画像です。
 私は泳ぐつもりがあったわけではないので、ただ見学に行っただけなのですが、ミンスクっ子がたくさん泳いでいました。 

低線量放射線 新しい原爆研究報告

2012-08-04 | 放射能関連情報

 5月14日付の記事でイアン・ゴッダード氏による「福島放射線 NOT SAFE」の日本語版についてお知らせしましたが、同じくピースフィロソフィーセンターのサイト内で新しい研究報告の日本語訳が公開されています。

 イアン・ゴッダード分析: 低線量放射線 新しい原爆研究報告(大下雄二訳)

http://peacephilosophy.blogspot.ca/


http://peacephilosophy.blogspot.ca/2012_08_01_archive.html


 ぜひ皆様ご覧ください。英語から日本語に翻訳してくださった方に感謝します。ご苦労様です。
 翻訳者様のご意見も同じページに公開されていますが、こちらもぜひお読みください。
 (もうすぐ広島と長崎の原爆の日ですね・・・。)





免疫システムについて

2012-08-01 | 放射能関連情報
 3月と5月にご自分の体調と対策のメモを提供してくださった方から免疫システムについての情報をいただきました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/ad35361e4bb057209f45ea6e495feee7


 この方はずっと胸骨のところが痛いのだそうですが、その原因がこれではないかと考えています。
 以下は抜粋です。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%BA


 ロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ(Alexey V. Yablokov)、ワシリー・ネステレンコ(Vassily B. Nesterenko)、アレクセイ・ネステレンコ(Alexey V. Nesterenko)は、2007年、en:Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment(『チェルノブイリ:大惨事が人々と環境に与えた影響』)を出版した。同書は、チェルノブイリ・エイズの発生機序について、セシウム137による内部被曝で胸腺が破壊され、ヘルパーT細胞を含むリンパ球のT細胞系が作れなくなり、B細胞に抗体グロブリンを作るように命令してくれるはずのT細胞が存在しないので、血中の免疫グロブリンの数が激減してしまう、等と述べている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つまりセシウム137による内部被曝で胸腺に影響が出て、(胸骨の痛みはこれが原因?)さらに免疫システムがうまく機能しなくなり、病気にかかりやすくなったり、同時にさまざまな病気になってしまう、ということです。

 この文中にある「チェルノブイリ・エイズ」って何? と思われる方もいると思いますが、一般的に知られているエイズとは全くちがいます。(人から人へうつったりしません。)

 これは上記URLによると、ウクライナの生化学者で、ウクライナ免疫科学プログラムの責任者を務めていた学者がチェルノブイリ原発事故による放射性降下物からの低線量放射線のために、ヒトのナチュラルキラー細胞の数と活性が劇的に低下することを発見し、この免疫抑制現象を"チェルノブイリ・エイズ"と名づけたことに由来するものです。

 免疫システムの作用が低下して病気になってしまう、ということを分かりやすく(かつ注意喚起するためインパクトを与えるようと)このような名称を考え付いたのでしょう。

 しかし私の感覚からすれば、エイズとはちがうので、こういう名称が差別につながらないか心配です。
 すでに福島エイズという言葉もあるそうですね。こういう言葉は広まってほしくないです。
 福島県でエイズが流行っている、というような誤解を生み出しかねないからです。

 普通に免疫力の低下、という表現でいいと思うんですけど。

 放射能被曝により、免疫力が弱り、病気にかかりやすくなったりするのはベラルーシではすでに常識です。
 みんなそれぐらい知っていますよ。(自分の身を持って実感している人もたくさんいます。)
 でもそれをエイズだと思ったり、自分はチェルノブイリエイズ患者だ、と認識している人はほとんどいないのではないでしょうか?