アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul (Michaelmas)

2015-09-30 21:04:48 | Mieko's soul journey

 

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

26. Michaelmas

 

O Nature, your maternal life

I bear within the essence of my will.

And my will’s fiery energy

Shall steel my spirit striving,

That sense of self springs forth from it

To hold me in myself.

 

おお自然よ、あなたの母なる命よ。

わたしはわたしのうちに、わたしの意志の本質を抱いている。

 

そしてわたしの意志の燃えるような力は

私の霊の衝動を剣へと変容させる。

 

自我の感覚がそこから湧き出すところである霊の芽生えから

真のわたしをわたし自身の中に抱いていくために。


The Calendar of the Soul (September 22-28)

2015-09-22 22:27:10 | Mieko's soul journey

The Calendar of the Soul

 By Rudolf Steiner

25.Twenty-fifth Week (September 22-28)

 

I can belong now to myself

And shining spread my inner light

Into the dark of space and time.

Toward sleep is urging all creation,

But inmost soul must stay awake

And carry wakefully sun’s glowing

Into the winter’s icy flowing

 

 

私はいまや私自身に属することができる

そして輝きながら私の内なる光を拡張することができる

時間と空間の暗がりの中へと。

 

私の中の自然はとてもとても眠りにつきたがっている

しかし、うちの奥なる魂は目覚めたままでいなければならない。

 

そして用心深く太陽のあたたかさを運ぶのだ

冬の、氷のような冷たいながれのなかに。


The Calendar of the Soul (September 15- 21)

2015-09-14 20:17:50 | Mieko's soul journey

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

24. Twenty -fourth week (September 15- 21)

 

 

Unceasingly itself creating,

Soul life becomes aware of self;

The cosmic spirit, striving on,

Renews itself by self-cognition,

And from the darkness of the soul

Creates the fruit of self-engendered will.

 

とまらない とまらない どんどんとつくられている

ソウルライフがもっともっと 自覚されてきている

コズミックスピリットがおし進めている

それ自身 人間の自己認識によって新たにされるのだ

 

そして魂の暗がりから

自ら起る意志の果実がつくられている


The Calendar of the Soul (September 8- 14)

2015-09-07 15:24:11 | Mieko's soul journey

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner(間美栄子日本語訳)

23. Twenty -third week (September 8- 14)

 

There dims in damp autumnal air

The senses’ luring magic;

The light’s revealing radiance

Is dulled by hazy veils of mist.

In distances around me I can see

The autumn’s winter sleep;

The summer’s life has yielded

Itself into my keeping.

 

しめった秋の空気の中で 薄暗くなっていく

遠くなってしまった あの感覚の誘惑的な魔法よ

 

あんなにも輝きをあらわしていた光はいまや

霧のぼんやりかすんだベールで鈍くなっている

 

遠くのほうに見える

この秋の中に 来るべき冬がねむっているのが 

 

夏の命は もはや 自らを明け渡したのだ


第138話 わたしのデトックス

2015-09-02 22:26:59 | 人生観

 

9月になりましたね。お元気ですか。イギリスも雨が降り秋の始まりを感じます。うちの庭では白いハイビスカスの花が咲いています。

わたしはここ一月ほど自宅でスムージーを作って毎日飲んでいます。今度は野草もいれてみようとか、毎日少しずつ組み合わせを変えて楽しんでいます。ケールというキャベツの親戚みたいなクシャクシャの緑の濃い苦味のある葉っぱがとくに効き目がある感じです。からだの細胞がミネラルとビタミンを「オイシー」といっているかのようです。味覚もさえてきているようで、ひとつひとつの野菜や果物の歯ごたえや、素材の味がはっきりとわかって、何を食べてもおいしいのです。

50歳の山も過ぎると「帰り支度」をはじめようとするのか、人生で大切なのは何か、自分は何をしたいのか、もっと考えるようになりました。自分はどこから来たのかと祖先のことを考えてみたりもします。過ぎこし方を振り返ったり、自分のしたことを相手の気持ちになって感じたり、恥ずかしいことも、情けないことも、間違ったこともたくさんしてきたとわかったり。直接あやまれる人には謝り、あやまれない人には心のなかで、ごめんなさいを言っています。

自分は誰かということも考えたりします。「自分」だと思ってきたものが、実は育った社会で浸透している考え方や感じ方をたどっているだけなんではないかときづいたのです。機械のように習慣で行動したりもします。体の癖や心の癖があり、緊張したりしてゆがんだ体に、こころもゆがんでいる。夢の中にもそんな機械のような、ゆがんだ不自由なわたしが出てきて、いろいろな人たちとのいろいろな場面を再現して見せてくれます。それは初めての感じ方ではなく、かつての人生のなかで体験した感じ方なのです。

「わたし」というのは外見は洋服とおなじようなものであるし、動き方、考え方や感じ方まで社会のものであるならば、あとはスピリットしかないんだな、と思うのです。

スピリットである「わたし」がこの身体を通して、地球の上で生きている「今」を楽しむことが人生なんだろうなあと思います。スピリットである「あなた」と出会って、本当の会話ができたとき、本当のふれあいができたとき、スピリットたちはどんなにうれしいでしょう。 

いままでの数多くの友達とのそんな本当の出会いの場面もたくさん思い出します。そして、エゴでよろいをかぶっていたがゆえに、すれ違ってしまった瞬間のことも思い出して悔やまれます。

自分が今まで信じてきた考え方や感じ方を裏返してみる、ちょっとだけ疑ってみる、もしかしたら違う考え方や感じ方があるのでは、と隙間を入れてみる、というエクササイズを毎日職場と自宅でやっています。

再度、いままでの本当の出会いと会話をありがとう。一緒に過ごしたひと時、ほんとに宝物です。

ではまたお便りしますね。お元気で。

 

間美栄子(2015年9月1日)