
ここ数日の寒波の影響で春から冬へ逆戻りしたような感じの館山湾では、対岸の三浦半島が蜃気楼で浮かんで見えました。
雪とは無縁のような南房総でも、先日は僅かほんの数分間だけ雪が降りました。

海岸の磯ではハクセキレイが忙しそうに飛び回り、鳥達は繁殖期に向けて準備をしているようです。
海岸近くの我が家でもカラスがソワソワして騒がしい鳴き声が聞こえ、ホオジロやシジュウカラが囀り始めました。

冷たい風が吹く海岸を歩くと、アオイガイが打ち揚げられていました。

更にもう1つアオイガイがあります。

こんな風に満潮時の打ち揚げラインの少し離れた所に2つ並んでいました。

もう少し離れた場所にも1つあり、全部で3つのアオイガイを拾いました。
約1.5cmの極小のもの2つと後ろが割れていたものです。
今まで見てきたアオイガイの殻長の最大は約11cm、最小は約1cm。
南房総では、それ以上大きなアオイガイを私自身は見たことがありません。
漂流生活を送るアオイガイの生態はほとんど分かっていないそうです。
1年でどれくらい成長するのか、どの位の大きさになると卵を産めるのか、知りたい事がたくさんあります。
殻長は最大30cmになるそうなので、なぜ南房総ではそのサイズのアオイガイが全く見られないのか不思議に思っています。

ビーチコーミングをしていると、微小貝も目に入ってきました。
その中でも大きなカメガイに驚きました。
約1cmのカメガイは、ネットで調べたところシロカメガイのようです。
有殻翼足類・カメガイ亜科のシロカメガイはウミウシの仲間で浮遊して生活する巻き貝だそうです。
そして体の数十倍の大きさの粘液で作られたクモの巣状のものを広げて餌を捕まえるそうです。
こうやってアオイガイやカメガイ等の実物を手に取り触れると、様々な興味が湧いてきます。
また、海岸で鳥や魚等の生き物をこの目で見ると、生き生きとしたその姿に感動します。
人為による海岸線の改変で多くの生き物達が減ってきている中で、これ以上海岸で生きる動植物をどうしたら守れるかと考えています。
今自分に出来ることを1つずつ行動する事が大切に感じています。