2/27と2/28の2日間吹き続いた強風が止んだので海岸の様子を見に行きました。
この時の風は27日が最大瞬間風速22.6m、28日が13mで、今までに経験した事の無い強風はまるで台風のようでした。
台風なら数時間で通過しますが、今回のは丸2日で天変地異が起きたのかと思うくらいの出来事でした。
そんな不安な2日間を過ごした後だったので微風が本当に心地よく感じて、穏やかな天候がありがたく思えました。
海が見えると最初に目に入ってきたのは富士山です。
強風の後で空気が澄んでいて、冠雪がはっきりと良く見えました。
潮の引いた砂浜を歩くと強風の前とすっかり海岸の様子が変わっていました。
激しい波と増水した川が砂を洗い流してしまって、岩肌が現れています。
こんな風に海岸の変化は著しくて驚きますが、この場所はしばらくしたら再び砂が戻って来るのです。
人間のスパンで海岸を見ると砂が無くなってどうなるのか心配になって手を加えたくなりそうに思えます。
しかし海岸は常に変化し続けていて、このままにして置いても、風が吹き波が寄せるとまた砂が運ばれて来るのです。
自然の回復力とは凄いとしか言いようがありません。
風の猛威を感じた日々で、大自然の前では自分がとてもちっぽけな存在に思えました。
ポツンと打ち上げられていた2cm位の小魚。
グーグルレンズで調べたらサヨリの幼魚のようでした。
普段目にする成魚のサヨリに比べると胴の長さが寸足らずに感じました。
そして海藻の打ち上げられている場所を歩いていたら、アオイガイも混じって打ち上げられていました。
最初に1つアオイガイを見つけたので、じっくりその場所で探していると、近くで数羽のカラスが嘴で海藻を探っていました。
するとその中の1羽がそこからヒョイッと小魚を咥えて飛び去って行きました。
海藻の打ち上げられている場所には漂着物が多い事を経験的に知っているようでした。
潮の引いた磯を歩くと小さくて可愛いハスノハカシパンもありました。
大きさは1円玉位です。
遠くの磯に見えた小さなオレンジ色の物体?
ズームしてみたらカワセミでした。
こんなに小さなカワセミがあの強風の中で、どんな場所でどんな風に過ごしていたのかとても気になります。
2日間まったく餌を摂る事も出来ずにいたかもしれません。
風が静かになったので、こうやって海岸へ魚を探しにやって来たようでした。
小さなカワセミが一生懸命に生きる姿を見ると、陰ながら応援したくなります。
海岸を歩き、波の音を聞いたり、鳥達との出逢いがあって、ビーチコーミングに集中する事が出来ることがとても幸せな時間だと思いました。