こんにちは。
その日は、宅急便を待っていた。午前中いてくださいだったので、待ってたら、来ない。それどころか、知らされた追跡番号で、まだ作業店を通過したところだと分かった。
んじゃ、3時間あるから出かけてこよう。
そう思って、お遣い物を買いに行った。
まだ、そんな本調子でもないので、本命にたどり着けたらラッキー的な感覚。ところが、そういう日に限って、本命売り場まで到達した。
情け無いことに、高島屋の奥まで歩ければ御の字である状態。
それで、本命のものを探し始めた。酒だ。上等のワインだ。贈る相手には、大体のラインナップを送っている。
そこへ店員さんが来られたので、説明して、欲しいものを告げた。
しかし、店員さんはどうでもいい値段の安いものしか持ってこない。店員さんとウンチクを図らずも語ることになり、そんな安いもん飲んだことねーわって感じを伝えた。
店員さんが驚く。あなたの飲むものは、天井高ですよと。
いや、その程度の値段で天井高なら、そりゃ甘い。父も母も、万札は最低でも3枚切ってたしね。ちなみに改装してたんで、ある銘柄の最高級を置いてあったはずだけれどと告げたら、
ヨーロッパ中、温暖化でぶどうが不作で、食べるぶどうは美味しくできてるけど、飲む方はもう全然だそうだ。加えて、高島屋の立地が羽田に近いので、最後のお土産で買う人がいるが、その値段は置けないそうだ。
うーん。と言うか、店員さんがしきりに服を見ている。
まずい。大変にまずい。5時過ぎ高島屋族の普段着で来ちゃったわたし。
洗濯してよれたTシャツ。洗濯し過ぎてアウトなガウチョ。に、パライバ。
そりゃあね。背伸びして高い酒見せてくれって言ってるもののようだわね。それで、結局、毎回大体4ヶ月ごとに来るので、覚えててくれた人がいて。
感謝してたら、いいものが手に入った。それじゃ額面が足らないので、合わせようとしても、安いのばかり出てくる。
包んで頂いて帰って行った時、息子の第一声は、
「それで買い物行ったらあかんでしょう。」
「母ちゃん、今度からめかしこんでいくわ。ダイヤの指輪忘れたわ。」
「お母さん、あそこはダンジョンですよ。装備品に気をつけなきゃ、ダメっすよ。」
それでも、粘り倒して、最後の一本ゲットしたんだから、いいわ。
確か、前も外資系の社長に謝罪に行く時、綺麗な格好で買いに行ったら、高すぎるものばかり勧められて困った経緯もあったっけな。
服や小物を相手は見てること忘れちゃダメだわ。
いっそ、服買ってたんだから、途中で着替えていりゃよかった。
ちなみに、わたしの呑む酒が天井高なのは、仕事で呑むからである。今はね。過日、出血多量になってから、流石に量は呑まないけどね。経費で取引先に呑ませる酒は天井高。向こうも然り。プライベートは、アルコールフリービール。(笑)
朋