特に「ここだ!」と何か特定した訳ではなく、以前分解した時にゴロついていたまま組み付けた形になってた気になるISCVをもう一度確認してみます。
*ISCV = アイドル・スピード・コントロール・バルブ
とりあえずスロットルボディを取り外しました。
スロットルボディの下側。
黒い部品と繋がったスロットルボディ下側がISCVです。
チェックするのはほぼ壊れないと思われる非分解の電子部品の方ではなく、アルミボディの中に組み込まれたロータリーバルブなので黒いプラスチックのバルブ制御用の部品は邪魔なので取り外します。
んでこれ、★形の五芒星レンチが必要なので前回はバイスプライヤーで外しましたが今回は写真下側を外すのに金ノコギリでマイナスドライバー用に溝を作りました。
*左上は前回バイスプライヤーで回した痕が残っている。特にオリジナルである必要性がなければ普通のネジに交換した方が吉?(ステンレスや亜鉛メッキのみのネジは食い付いたり錆の原因なので論外)
ロータリーバルブを取り外すにはプラスねじ3本を回さないといけませんが、これが固い場合があるので自転車用のフォールディングツールで回します。ソケットでも良いけど何気に使い易いのがお勧め理由。
*出番が少ないのでちょっと錆びてる。w
同じ形の製品が100均にもありますが先がなまくらで力を入れると舐めるので、自転車専門店で売られているメーカー品をお勧めします。
さてISCVのバルブボディが外れました。
パッと見ただけでは煤が着いてるのが確認できるだけですが左の出っ張ったシャフトを回すとゴロゴロジャリジャリと嫌な振動が伝わってきました。ここは前回と同じです。
ブレーキクリーナーを使って左右のベアリングを洗浄する感じで回すとシャフトが飛び出た左側では殆ど変化がありませんでしたが右側では明らかに滑らかに回る違いがありました。問題があるのは右側でこれも前回と同じです。
何故かそこだけがゴロつくけど、冷却水が通っているから冷える時に埃を吸い込むのだろうか?
右側を下に傾けてクリーナーが液状の内に回転させて洗濯機よろしく攪拌洗浄します。適当に回したら反対に傾けて汚れをベアリングから流し出し、これを3回繰り返したら塵や砂状の汚れがソコソコの量でアルミボディに跡になって残ってました。
しかしクリーナーが蒸発するとまた軽く引っ掛かる感じでゴロついてるので、エンジンオイルレベルゲージの先のオイルを点滴して馴染ませたら抵抗が無くなりました。
モリブデンは有効に働くか!?
思うのですが、このベアリングはオイルシールが無いので隙間からいくらでもゴミが入り込みます。そしてそれは制御用電子部品が着いてるシャフトが飛び出している側も同じです。
んでココ、シールが無いのでベアリングを通じて外気が流れ込むっぽく、あまり良い状態じゃない模様。なので、Oリングでも入れようかと思ったけど丁度よさそうな太さ(外径ではなく)のは見つけるの大変そうなのでペーパーウェスを細長く切ってグリス漬けにして、ぐるぐる巻きでシール代わりにしておきました。
*シールがないのはISCVが手に入らない場所で問題になるベアリングだけ交換する手法を取れる可能性を残す為の措置かもしれないが。
まあプラスチックパーツの方もグリスやオイルなどに耐性あるだろうから大丈夫だろう、多分。
*上の写真手前の軸が太い部分は磁性体なので強い磁気を近付けない様に注意。
んな感じでISCVは滑らかに動くようになりました。
試乗したけど特段変わった感じはなかった。w
■おまけ
今回の作業ついでにこんなのが。。。(・・;
カチカチ音の原因がこれかと思い、PCVを取り外してみようとしたが硬過ぎた。
ダイソーのモンキーレンチでは無理。www
モンキーが柔過ぎてPCVが舐めなかっただけマシか。
1/2ソケットとかメガネレンチでじゃないとダメかな。3/8だと危ないレベル。w
ヘッドカバー開けた後で何故かPCVの通りが良くなってしまったっぽく熱と負圧で凹んだ。この部分は普通のPVCパイプと同じ厚さしかないけど、まあ大丈夫と思ってたがダメでした。
分厚い新型じゃないとダメっぽいですね。(・v・;
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