eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

島と地域経済

2008-05-15 21:50:17 | 島の生活
八丈島に住みながら、地域経済について、考える機会が増えています。

玉野井芳郎著作集3「地域主義からの出発」

ベルナルド・リエター『マネー崩壊ーー新しいコミュニティ通貨の誕生』
西部忠『地域通貨を知ろう』
廣田裕之『地域通貨入門』
加藤敏春『エコマネーの新世紀』
アマルティア・セン『合理的な愚か者』
室田武『地域並行通貨の経済学』
西部忠『地域通貨と地域自治』
トーマス・グレコ『地域通貨ルネサンス』
デイヴィッド・ボイル『マネーの正体ーー地域通貨は冒険する』
加藤敏春『エコマネーはマネーを駆逐する』

とりあえず、手元にある本です。

地域通貨にリアリティがあるとは思えません。しかし、マネーなるものをもう少し研究したいので。

ところで、玉野井先生がこのような方向で研究をすすめておられたことに気がつかなかった。なぜ沖縄に行かれたのかもわかりかけています。先生からは、サムエルソンの”Economics" の原書をテキストにして講義をうけました。当時、翻訳書はなかった。

玉野井先生の著作集は、全部読んでみようと思います。遅ればせながら、サムエルソンの翻訳書『経済学』も買いました。


新規株式公開企業数とPER

2008-05-14 10:59:45 | eラーニング・ベンチャー企業
2008年度の新規上場企業は、4月1社、5月1社で、合計2社となっています。昨年は、同じ時期に16社公開しています。激減といえるでしょう。

暦年で見た場合は、2008年5月までに23社が公開しており、前年同期の59社の半分以下です。

2008年の初値のPERは、上場企業の単体13社の平均では、予想20.4倍に対して、実績39.1倍とかなり高い水準であるいことが目立っています。JASDAQの単体7社の平均では、予想7.9倍に対して実績12.3倍です。

イントラ型LMSの終焉

2008-05-13 09:39:43 | eLearning
いよいよ、イントラ型LMSの終焉の時期をむかえつつあると思われます。提供者側からも、利用者側からもその動きが目立ってきました。

インターネット上でLMSを利用するSaaSに代わっていくでしょう。

そうなれば、提供されるLMSの機能を競い合うことになるので、もはや、どのLMSもSCORMの束縛をすてていきます。かつ、どのLMSもデファクトをめざすことになります。

LMSの機能は、そのLMS上で提供されているコースウエアの数と多様性に規定される部分もあります。コースウエアの進化にともなってLMSも進化するからです。おなじように、受講生数や利用企業のかずも影響します。より多くの受講生、より多くの利用企業とともに進化するからです。

もっと基本的には、eラーニングの根本的なとらえかたによって、LMSの機能はまったくちがってきます。

ネットラーニングがSaaSで提供するLMSは、他社のものと考え方がまったくちがいます。したがって、機能もちがいます。

なお、イントラネット型のLMSがまったくなくなるわけではありません。イントラ型では、フリーのMoodleなどの利用がふえるのではないでしょうか。

いよいよ、わたしたちが考えてきたeラーニングの形が一般的になってきます。


台風2号、八丈島直撃

2008-05-12 22:58:02 | 島の生活
台風2号は、八丈島を直撃しそうです。午後10時の平均風速は20メートルをこえています。浪は、9メートルの予報も。

東京都心では、台風をまったく感じていません。少し寒いけれど、雨も風もなく。

今年の八丈島は、春先から嵐が続き、荒れ模様です、

eラーニングと正規分布

2008-05-12 09:41:05 | eLearning
社員と話しているときに、こんな話がでました。

教育関係者にとっては、修了率90%前後というのは、驚異的な数字であると。とくに、ネットラーニングのような巨大な受講生数での実現は。

さらに、集合研修ではけっして実現できない数字でもあるということでした。

たしかに、集合研修では、受講生の理解度や学習度は、グラフにすれば、正規分布になるでしょう。その集団に、集合研修としてどのように働きかけても、全体への働きかけである以上、このグラフの形をかえることはできません。しかし、理解度が低い受講生などに個別的に働きかければ、このグラフのカーブをかえることができます。

eラーニングでは、この個別の働きかけが重要です。それによって、全員修了させ、また、理解度のカーブを上位にはりついた直線にしてしまうことも可能です。
ここにも、eラーニングの新しい教育としての特長が明確です。

しかし、コースだけ用意して、自由に学習してくださいというeラーニングであれば、結果は集合研修と同じ正規分布になってしまうでしょう。個別学習としてのeラーニングの特長をいかすことができません。

以下余談ですが、塾などの先生に話をうかがいますと、教室の教育が正規分布でなくなってきた状況があります。つまり、できる生徒とできない生徒に二極化して、ふたつの山があり真ん中の山がないのだと。そうすると、授業のすすめかたがむずかしい。真ん中の大きな山をターゲットにして、下から3分の1くらいの成績の生徒の理解度と理解の速度を前提に授業をすすめることができないということです。授業をすすめる的確な方法がみつからない。

このような二極化に対応するには、もはや、eラーニングのような方法しかないかもしれません。

現在教育を受けている生徒たちが大人になってくるとすれば、企業においても、一般社員のこのような二極化はさけられないでしょう。




エンデの『モモ』読みました

2008-05-11 22:02:22 | 読書/新聞/映画など
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読み終わりました。 世界の大ベストセラーで、日本でも読んだことがある人は多いと思います。

恋人たちにまじって、上海の人民広場の公園のベンチで。少し寒かった。

時間泥棒の話です。時間をうばわれた人たちは、どんどんいそがしくなり、お互いの会話や子どもたちとのコミュニケーションもなくなっていく、あげくのはてには、子どもたちをひとまとめにして管理する。

Time is Money. 昔、予備校の教師が言っていました。時間は貴重だと訳してはいけない。「時は金なり」だと。時間は利子を生む。時間は金なのだというのが本当の意味だと。

利子。エンデは、この仕組みに注目します。そして、この社会システムは、たえず成長を前提にし、また、未来を犠牲にしていると。『モモ』の中では直接的にはふれられていませんが、時間とは社会システムなのだという考えが基礎にあると思われます。

いかに、自分の時間を取り戻すのか。

ちょっと悲しいのは、この本で、時間をうばわれた人たちに自分で取り戻す力がないことです。主体性も奪われている。取り戻したのは、『モモ』という小さな女の子の力によってです。あるいは、取り戻す力を子どもに託したのかもしれません。

八丈島に似た架空の島を舞台にした小説『エンデの島』からはじまって、NHKスペシャルの『エンデの遺言』、続編の『エンデの警鐘』と読んできました。

エンデは、お金に二通りあるという。パンや野菜を買うお金と投資するお金と。そうですね、生活の消費につかう資金と生産にもちいる資本はまったくちがうものです。

利子とはなんだろうか。資本とはなんだろうか。

マルクスは、『資本論』のなかで、「資本とは人間関係である」と言っています。つまり、利子も資本も社会システムなのです。

そして、効率を最優先基準とするとき、時間さえも社会システムです。

それがエンデの考えです。

日本人の奥さんをもつエンデの物語に、ふと日本を感じる部分もあります。

いま、読み終わってすぐに、もう一度、はじめから読み直しています。




テレビ会議システム

2008-05-08 13:25:52 | eLearning
最近、ネットで会議する機会が増えてきました。発言者の画像をみながら、また、ネットで資料を共有しながら遠隔地を結んだ会議をします。ネットラーニング・グループの会社が遠隔地に事務所をもつことも増えてきているので重宝です。

システムは、ネットラーニングのNLCP(Net Learning Classroom Platform)をつかっています。NLCPは、ネットラーニングの遠隔教育システムです。講義やゼミなどにも使えます。セミナーにもよいでしょう。

SaaSで提供しています。

やはり、使えば使うほど、いろんな改良もできてきます。