新・南大東島・沖縄の旅情・離島での生活・絶海の孤島では 2023年

2023年、11年振りに南大東島を再訪しました。その間、島の社会・生活がどのように変わっていったかを観察しました。

演芸会・臨時照明装置

2023-04-15 19:13:46 | 旅行

 少し涼しくなった秋風に吹かれながら、屋外で演芸を鑑賞することは心地良いものであった。一段目の写真は今回の2023年に、二段目の写真は11年前の2012年に同じ方向を撮影したものである。何処が違うかかと言えば、会場の広場全体が明るくなったことである。前回の写真ではフラッシュを焚いているので、手前は明るいが奥の方は真っ暗である。11年前は照明装置が無く、暗闇の中での演芸鑑賞であった。来場者はそれぞれが懐中電灯を持参し、頼り無い灯の下で飲食していた。また、暗闇なので知人を見つけ難く、座っていると思われる付近に出掛けて「誰それさ~ん」と声を出していた。
 今回の演芸会では、芝生の上はどこも照明の光が当たり、明るいものであった。その理由は臨時照明装置が使用されたことであった。クレーン付きトラックの荷台に可搬発電機を乗せ、クレーンの先端に投光機を結合した照明装置である。可搬発電機で発電した電力を投光機に供給し、投光機で会場全体を照射していた。照明装置の組み合わせは単純なもので、「そんなことは本州のどこのイベントでも活用している」と反論されるであろう。内地であればレンタル会社から可搬発電機、投光機、クレーン付きトラックを1日だけ借りてくれば目的を達成できる。しかし、ここは絶海の孤島である。このように組み合わせることは極めて難しい。可搬発電機、クレーン付きトラックは地元の建設会社が保有していると考えられるが、投光機の入手が難しいのである。島では夜間の作業は滅多になく、いつ発生するか不明の夜間作業のために投光機を社内で保有することは効率が悪い。沖縄本島にあるレンタル会社から借りてくることもできるが、船便は1週間に1回である。1日だけの使用に1週間分のレンタル料を支払うと高額になる。このような理由により、前回の時には屋外の照明装置が無かったのであろう。今回は煌々と広場を照らす照明装置が使用されたが、島内にあるどこかの建設会社が何らかの使用目的のため投光機を保有したのではなかろうか。そうでもなければこのような臨時照明装置を使用することはできないはずである。

 



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