今回泊まったのは、プチホテル・サザンクロスで、在所集落の中心部からは離れた場所にあります。島に用務のある出張者や作業員向けの素泊まり専門のホテルです。従って、食堂や売店などはなく、極めてシンプルなホテルでした。しかし、食堂やスーパーなどがある繁華街には徒歩5分程度の距離にあり、生活するには不便ではありません。最近の東京ではインバウンドにより外国人の宿泊が多くなり、ビジネスホテルの宿泊費も高騰しています。しかし、サザンクロスの宿泊費は東京のカプセルホテルよりも安く、旅行者にとっては有り難いものです。
建物の構造は極めてシンプルで、廊下を挟んで左右に個室があり、前回宿泊したホテルよしざとの別館とほぼ同じ造りでした。違う点は、ホテルよしざとでは木造平屋であるのに対して、サザンクロスは鉄筋二階建てであることでしょう。前回に泊まったホテルよしざとの部屋は一階であることから、クモや巨大なヒキガエルが闖入してくれましたが、ここは二階のためそんな無断侵入者は見かけませんでした。なお、各部屋のドアー前には小さなカゴが置かれていますが、これはタオルを置くためのものです。シャワーで使ったタオルをカゴに入れておくと、翌日には新しいタオルに交換されます。
個室は四畳半程度の広さで、一人用のベッド、机、液晶テレビだけが配置されていました。Wi-fiは使い放題のため、パソコンかタブレットを持ち込めば内地にいるのと同じ情報環境です。なお、館内電話は設置されていませんが、旅行者のほぼ全員がスマホを持参しているので、フロントとはスマホで連絡することになります。
廊下の突き当たりには洗面台があり、その左右には便所とシャワー室が配置されていました。便所は水洗でしたが、温水洗浄便座は設置されていませんでした。これは後述する水道料金が高いことに関係していると思われます。シャワーは24時間何時でも利用できました。上水料金が高いため、バスタブは有りません。これはホテルよしざとと同じでした。
廊下の中央には冷蔵庫や電子レンジが置いてありましたが、これは長期宿泊者が持ち込んだもので、それぞれの所有者専用であり、勝手に使ってはいけないようです。極めてシンプルですが、孤島の旅にはこれだけで充分でしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます