前回の旅行の後で新規に開店した居酒屋は、スナック「ジャンジャン」の右隣にある「ろくさん」である。「ろくさん」を居酒屋と呼ぶことが正しいかどうかは難しいところである。定食や一品料理などを提供しているので食堂の機能を持っているが、酒が出るので居酒屋という分類になる。島の食堂の何れも夜になると酒を出すため、居酒屋に変身してしまう。酒だけを提供するスナックとは違っていて、食事と酒の両方を提供するのが島の居酒屋ということになる。
私が滞在した3日間、夕食はこの「ろくさん」で済ませることになった。それは、豊年祭の期間中はほぼ全ての食堂が休業してしまったからであった。「ろくさん」は無休で営業していたので、私と同じような夕食難民が毎夜集まり満員であった。「ろくさん」は頑張って営業している、というよりは、他の飲食店は休みが多すぎるのである。
オーナーは地元の男性であるが、妻の江さんは中国大連の出身で、2016年に結婚のため来日した。隣のスナックのママさんも大連出身で、江さんの知人であった。そのママさんの斡旋で来日したらしい。江さんは55歳で日本語の勉強を始めたとのことであるが、結構なめらかな会話であった。
11年前に私が島を訪問した時、この店舗は飲食店のような木造の建物であり、この時は休業していたと記憶している。その後、この店舗には「小料理まい」という居酒屋が開業した(2014年2月付けで、観光客がブログに「小料理まい」の店の画像を投稿している)。「まい」が「ろくさん」に変わったのは数年前(2019年頃)らしい。現在のオーナーがこの店舗を居抜きで借りて「ろくさん」を開業した。建物に「ステーキ」という看板が掲げられているが、これは店名が変わった時に掲示したものである。店舗は狭くて縦に細長く、座席数は23席程度であった。床面積が狭いのに席数が多いので、客が密集して賑やかな雰囲気になっていた。
二段目の写真の左に立つのが大連から来日した江さん。島内の飲食店の多くは床面積が広くて座席数が少ないため、この写真にあるように店内が客で混雑することはない。こ の日のイベントはビンゴ大会であった。三段目の写真は大会風景で、毎月の例会となっているようだ。私も参加したが、見事に外れた。
なお、「ろくさん」は、2024年4月からは閉店した「喜作」の一階に転居した。島では唯一の、午前1時頃まで営業している居酒屋兼定食屋であるので繁盛しているらしい。
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