飲食店は永久に続けられるものではない。フランチャイズ店や法人化した飲食店では数十年或いは百年以上も続く老舗があるが、個人経営の飲食店では経営を続けるには限界がある。店主の高齢化、社会環境の変化、経済的な困窮などの理由により、廃業する飲食店が必ず出てくる。個人店は店主の力量により運営されているため致し方ないことである。飲食店が廃業するのは自然のなりわいであり、新陳代謝するため必要なことである。しかし、廃業という言葉は聞きごたえが悪いが、多くの飲食店で閉店するのは蓄えができてハッピーエンドで終了している。決して倒産などのような悪いものではない。
今回の旅行では、前回の時と比較して廃業した飲食店を見かけられた。前述したように「いちごいちえ」は廃業していたが、「大東そば」の事業を継続するため移転しただけのことで、一種の吸収合併のようなものである。
一段目の写真はスナック「あかり」で、ママさんが亡くなられたため廃業されていた。コロナウイルスが蔓延していた時期であった。店内は昭和の時代から変わらない設備であり、中高年の客にとっては高度成長時代のスナックを思い起こす雰囲気であった。熟年のママさんがシッカリ対応してくれて面白い店であった。
二段目の写真は居酒屋の「しろっぱ」で、主に焼き鳥を提供していた。前回の旅行の時は豊年祭であったの休業していて入店できなかった。なお、しろっぱとはびろう樹の葉の意味である。戦前、島内の民家の屋根はしろっぱにより葺かれていたことから名付けられたらしい。
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