硝子のスプーン

そこにありました。

夏目友人帳

2010-06-19 22:27:58 | 漫画(感想等)
私は毎年、誕生日の自分への贈り物に、読みたい漫画の大人買いをしています。
大体いつも金がないので、古本屋で漫画を揃えることが多い私ですが
これは一年に一度の贈り物なので、奮発して新品を揃えます。
正規の本屋で新品のコミックスをまとめてレジに持っていくあの幸福感…。
大人になって何が良かったって、自分の稼いだ金で大人買いが出来ることですな♪

今年のプレゼントは、前々から気になっていた『夏目友人帳』(作者:緑川ゆき)。
去年か一昨年かもう忘れましたが、アニメで一度、ニャンコ先生のお姿を拝見して以来
ずっと気になってました。
でも、私は何気に妖怪ものが好きらしくて、同じようなジャンルの作品をやたら持って
いるので、少し自重していたのですが、ここ最近やたらめったら夏目少年が気になって
仕方ないので、腹括って買っちゃいました。

緑川先生による『夏目友人帳』は、LaLaに連載中の作品で、現在9巻まで刊行中です。
ストーリーは、妖怪が見える主人公・夏目少年が、同じく妖怪が見えた祖母・レイコの
遺品である友人帳(妖怪の名前が書いてあり、名前を書かれた妖怪は、その帳の持ち主の
命令に従わなくてはならない)を受け継ぎ、ニャンコ先生をはじめとする妖怪仲間たちと
共に日々、レイコが奪った名前を妖怪達に返していくといったものです。
その中でメインに置かれているのは、妖怪が見えるために、人間と(勿論妖怪とも)
うまく付き合えず、その上、両親が早くに他界しているために、苦労を余儀なくされた
夏目少年の、孤独な子供時代の心の傷の癒しと再生、そして、精神的人間成長でしょうね。

目に見えるものは勿論、目に見えないものも、私は在ると信じます。
だけど、種が違えば、寿命も異なるし、考え方も常識も悪も善も違う。
夏目少年のように力があれば別ですが、そうでないのなら、興味本位や気まぐれで
安易に手を出してはいけないのだと思ってます。
同じ世界に生きるものとして互いに敬いつつも、一定の不可侵の距離を置いて
上手に付き合っていけたらいいのになぁって思うんですが、人間は強欲で身勝手で
恩知らずで忘れっぽい上に、脆い生き物なので、妖怪達はさぞかし、迷惑している
だろうなぁ…。

関係ないけど、ニャンコ先生には永遠に、あの丸っこい姿でいて欲しいvv


↓『夏目友人帳』作者:緑川ゆき。花とゆめコミックス1巻~現在9巻まで。



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