硝子のスプーン

そこにありました。

「イキにやろうぜイキによ」

2011-06-20 22:29:58 | 漫画(感想等)
何だか久しぶりに少女漫画が読みたくなって、聖千秋先生の『イキにやろうぜイキによ』を引っ張り出してきて、今、全巻読破したところ。

感想→→→青春ってスバラシイ。

いやあ、何回読んでもいいものはいいねえ。しみじみそう思ったよちくしょうめ。
苫子さんの一途さ、峻平ちゃんの男らしさ、ああ青春って素晴らしい。←しつこい。

今時の若い人達(←この言い方が既におばさん)は知ってるんだろうか、この珠玉の名作を。是非とも読んで欲しいなあ。日本の古き良き時代(?)の恋愛というか青春。
1988年に1巻の単行本が第1刷発行されてるってことは、彼是もう20年以上前の作品だけど、私の中では全然色褪せない漫画のひとつ。

ストーリーを軽く紹介すると、美人で成績優秀で男女問わず皆の憧れの的で、高校の象徴的存在の下町の娘・苫子さんと、同じ高校に通う同じく下町の魚屋の息子・峻平ちゃんのラブコメディで、苫子さんが一方的に峻平ちゃんを好きになるところから、物語はスタートするのです。

峻平ちゃんの内面の男らしさがもう、本当かっこいいのよ。外見よりも中身がかっこいい男(外見も別に悪くないけど)。それを一目で見抜いて一途に惚れ抜く苫子さんも素敵。苫子さんの健気な一途さというか、いじらしさというか、女なら誰でもきっと苫子さんを応援したくなる。苫子さんは頑張り屋で責任感も強い子だけに、周りの期待とか、自分の中の葛藤とか色々あるんだけど、でも、峻平ちゃんにだけは「一人の普通の女の子」として見て欲しくて、それでやっぱり頑張っちゃうんだけど、峻平ちゃんから見たら、やっぱり苫子さんは「みんなの苫子さん」なわけで……。でもやっぱり、苫子さんは峻平ちゃんの前だと普通の女の子なんですよ。めそめそ泣いたり、一人で落ち込んだり、反対に浮かれて頑張っちゃったり。峻平ちゃんだって、絶対本当は最初から好きだったはず!(←これは私の希望です。作品内容とは無関係ですよ。むふふ)
最終巻近くではもう、泣かずにはいられなくなる。苫子さんが切なくて。気持ちが痛いほど伝わってくるのよ。あぁ本当に峻平ちゃんが好きなんだなあって。峻平ちゃんのバカ!って気持ちにもちょっとなるけど、峻平ちゃんは男なんですもの。青春なんですもの。仕方ない。←意味不。

はあ、いい涙を流したわ。←泣いたんかい(笑)。
皆さんも機会があったら是非、お手に取ってみてくださいな。
青春って素晴らしいって気持ちになること請け合いでっせ。


↓『イキにやろうぜイキによ』作者:聖千秋。集英社マーガレットコミックス全8巻。



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