国内での将棋人口は増え、特に小さい子供に将棋を覚えさせる親も多いそうだ。
理由は、思考力のアップ、逆境をどのようにして乗り切ることができるか・・・
お隣の中国では小学校の授業に『将棋』を取り入れているそうだ。
そして将棋を覚えさせると、学校の勉強の成績も伸びたそうだ。
将棋に強くなるには素直に「負けました」と言える人だそうだ。
「負けました」と頭を下げることは本当に辛いけど、それをいい加減にすませて
いる人は上には行けないそうだ。
また、米長邦雄さんはこのように述べられている。
将棋は、相手が誰であっても、
たとえコンピュータであっても、
自分が悪手を指さなかったら必ず勝てるゲームです。
ですから、いかに相手を意識せず、
自分の力を発揮できるようにするかが一番大切なんですね。
言ってみれば将棋盤の向こう側にいる人を消す。
相手は強い名人だとか、かなわないんじゃないかとか、
そういう思いを消すわけです。
そしてもっと言えば、将棋盤の手前も消してしまうことですね。
つまり、「自分を消す」ということです。
俗人ですからね、タイトルを取ろうとか、
この勝負に負けたらリーグ陥落だとか、
様々な欲とか雑念がある。
だからそれを捨てることが非常に大事です。
スポーツでも、優勝がかかっている試合では
萎縮することがあると思います。
無心の時なら躊躇なく手が伸びるのに、
そこにいろいろなものがかかってくると安全策を選んで、
その安全策がいつの間にか消極策になってしまう。
将棋盤の向こう側も手前側もすべて捨て去って、
将棋盤だけが相手になったら、自分の実力を発揮できて、
そういう時はだいたい勝てます。