終戦記念日を迎えて

2013-08-14 09:48:17 | 文化人類学

今年も終戦記念日を明日に控えて、今年は特にいろいろと考えさせられる年であります。もう68年

という月日が流れましたが、中国や韓国はここにきて日本に対する右傾化への懸念を露わにして

ます。また、韓国の竹島の実効支配や中国の尖閣に対する牽制も強くなってきました。彼らの日本

に対するこのような言動はその原点にある前世期の戦争に起因しているところがあります。戦後、

日本はアメリカ主導の中、天皇主権から国民主権の平和憲法を制定して戦争の放棄を旗印に安

全保障条約の傘の下で、 奇跡的な経済復興を遂げてきました。そして、日本と敵国だったアメリカ

と今や同盟国として緊密な関係を発展させてきました。しかし、日本はそのアメリカに対しても原爆

投下以来のアメリカの見識に屈辱を味わってきた人はたくさんいらっしゃると思いまし、沖縄の人々

の遺恨は当事者でなければ分かりませ。日本はある意味、敗戦国としていろいろな辛酸をなめてき

たことも否めません。僕は日本人であります。そして僕の父は日中戦争を体験している人でした。

その話は僕の記憶の中にも残っています。母はやはり戦争末期の日本が受けた屈辱やアメリカに

対する思いを時あるごとに聞かされました。戦争に対する人の思いはこのように次の世代に受け

継流れてゆくわけです。そして何かの機会にそのことが、人の心を強く、動かす時があるのです。

68年経った今でも同じことは言えるでしょう。戦争の持つ禍根はこのように人々の中に流れている

ものなのです。私はこの終戦記念日を迎えるにあたって、日本の為に戦って亡くなった英霊に敬意

を表し、ご冥福をお祈りするとともに未だ、人々の心に流れる戦争の遺恨を次の世代に残すことな

く、恒久的な平和な国際社会を実現してゆくべき努力を関係諸国に訴えてゆきたいと思います。