時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

城南宮 弥生の観梅-03~椿も梅と共に鑑賞

2018-03-19 22:18:45 | 京都
 城南宮の神苑では、しだれ梅と共に、椿もまた見頃を迎えます。

 <<城南宮 弥生の観梅-02>

 苔生す庭園の地面に落花した椿と、そのバックで生い茂ったしだれ梅とが醸し出す、コントラストに富んだ素敵な眺めを堪能します。

 様々な種類の椿の花を愛でながらの神苑そぞろ歩きを満喫した、城南宮へのお参りでした。

 <城南宮>


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 神苑の一角では、苔に覆われた地面に、椿の花が点々と落ちていて、しっとりとした情感を醸し出していました。
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 完全に木陰となっていた手前と、しだれ梅が乱れ咲いた後方との、コントラストがかなり強くて、椿と梅と両方の花を共に明るく撮影するのが、難しかったです;
 これまでの順路で、花咲くしだれ梅の美しい姿は心置きなく楽しんだので、ここでは、落花した椿に焦点を当ててみました。

 この緩やかな斜面は、落下した椿の花がこちらを向くように考えられているとのこと。
 素晴らしいこだわりぶりに、脱帽です!




 しばらくの間、椿の樹が植わっているエリアを、通り抜けます。
 まずは、オーソドックスな赤と黄色が目立つ花を付けた椿が、目に入ってきました。
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 下の画像は、マクロモードで激写w
 肉厚な花弁に降り掛かった花粉が、印象的です。




 白とピンクの淡い色調で、スッキリとした雰囲気を纏った、別の椿。
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 普段、頭に思い描く椿は赤と黄色という、貧困なイメージしか抱くことができていなかったので、花の色はもちろん、形もまるで異なる花を見て、感嘆することしきりでした!
 虫もまた、春の陽気に誘われているみたいですね^^




 こちらは、白地の花弁に鮮やかな赤の筋が入った、見事な椿の花。
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 多くの花弁が重層的に開いて、見栄えのする、美しい花です。

 日向で咲いている花の多くは、花弁が痛んだり萎れたりしてしまった花も多く、写真映えのしそうな花を見つけるのにひと苦労;
 やっと見つけたこの花は、茂る葉に隠れるようにして、ほとんどの人に気付かれることなく咲いていました。

 他にも、様々な種類の椿の樹がありましたが、花を付けていなかったり痛んでいたり等して、画像をアップするのも気の毒なものも多かったので、画像は以上の3種類の椿までにしておきます(^^;)
 しだれ梅よりも、僅かに遅く見頃のピークを迎えそうな椿の開花状況…椿も開花寸前にまで膨れ上がった蕾をたくさん付けていて、あと1週間遅ければ、きっと満開となっていたことでしょう。



 更に歩を進めると、「平安の庭」と呼ばれるエリアへと出てきました。

 画像の右側に建っているのは、神楽殿。
 その傍らに、紅白の梅の木が、ちょうど花の盛りを迎えていました。

 紅梅も白梅も、共に明るい陽光を受けて、鮮やかな美しさを周囲に振りまいていました。



 白梅の花弁の、不思議な透明感に魅せられます。
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 薄紙の如く、繊細な花弁の質感が、白梅の清楚な雰囲気を醸し出しているのですね。
 背景となっている青空もまた、清々しさをより一層感じさせてくれます♪



 平安の庭の中央をほぼ占めている大きな池では、鴨のつがいが、ノンビリと羽休め^^

 時折、仲睦まじさを、池の畔のギャラリーに披露していましたw



 神苑には、藤棚も設けられています。
 5月にもなれば、正に藤色に染まった花の房を愛でることができるのでしょうね。

 藤棚越しに、今を咲き誇る、満開の梅の木々を眺め遣ります。
 梅の木の向こうは、城南宮境内にある摂社の、芹川天満宮(唐渡(からわたり)天満宮)です。



 城南宮の本殿をぐるりと取り囲んだ形の神苑散策も、そろそろお終いです。

 芹川天満宮との垣根にもなっているような、白に染まった梅の木を、神苑の見納めに。
 春の訪れを告げる、梅と椿との素晴らしき饗宴をたっぷりと楽しんだ、城南宮の神苑散策でした。
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 竹田駅へと戻る道中、再び通りかかった、「白河法皇・鳥羽法皇院政之地」の碑が置かれた一角。
 朝の時と同様、満開の白梅が、上品な清々しさを振りまいている様でした。
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 時間の経過で、陽の当たる向きも変わり、明るく華やかな雰囲気を纏って、咲き誇っていました。



 竹田駅からの帰路は、近鉄電車で京都駅へと赴きました。
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 紅白のカラーを纏い、黄色の通過標識灯を備えた、近鉄の電車。
 鑑賞してきた梅と椿の花の色にあやかり?、この日の行程のトリとして相応しい…と独り納得してw、ちょうど到着していたこの京都行急行に乗り込みます。

 春の陽気に誘われて、初めて訪れた城南宮での観梅&椿を心ゆくまで楽しんだ、素敵な一日でした。

 <城南宮 弥生の観梅 了>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2018-03-23 01:39:52
晩冬の梅、早春の桜、春まっただなかのサクラソウやネモフィラ、初夏の藤、晩秋の紅葉、日本人ほど自然を『愛でる』習慣がある国民は恐らくいないでしょうね。
フランスにも果実用の梅や桜がまとまって咲いている所もあるはずで、咲きそろえば綺麗なはずなのに、テレビのニュースで取り上げられたこともありません。
椿も色々な種類があって美しいけれど、確かに白い椿はすぐに茶色くなり、悲しい姿になってしまいますね。
それにしても椿って本当に色っぽい鼻ですねぇ。
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タヌ子さん。 (taろう)
2018-03-23 20:47:26
古より、神様が宿っていると、自然を敬ってきた日本人は、自然の神秘的な美しさに、神様の姿を映してきたのかもしれませんね。
花咲く様を眺めながら、歌を詠む宴まで催してきたDNAは、今日もなおしっかり受け継がれているように思えます。
白い椿は、紅いものより花弁も薄い感じで、清々しさも感じたのですが、それだけに直射日光等からのダメージにも弱いのでしょうね。
ジックリと観る程に、艶やかな華麗さにどんどん惹き込まれていった、椿の花でした。
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