時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

長崎&太良(佐賀)周遊の記-5~グラバー園<1> 旧自由亭で一服

2012-10-25 06:37:41 | 九州/日本
 長崎まち巡り、大浦天主堂を心ゆくまで堪能した後は、お隣に広がる、グラバー園へと向かいました。

 海を見下ろす丘の上、広い園内に点在する洋館等を見て回りますが、まずは庭園に入ったところで、坂の多い園内巡りに備えて?!、一休みすることにしました(^^;

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


 大浦天主堂から、グラバー園へと抜ける小径。
 丘の中腹を縫うように続いています。



 小径を歩くこと僅か数分といったところで、次の目的地である、グラバー園の入口へ到着しました。

 ここは敷地への入り口で、入園料を支払うゲートまでは、まだまだ丘を登る必要があります;
 …ということで、ここにはエスカレータが設置してありました。



 入園料を支払い、園内へ入っても、傾斜は続きます。

 斜行する動く歩道から見た、長崎市街。
 つい先程まで訪れていた、大浦天主堂の鐘楼が正面に見えています。



 長崎は、鎖国をしていた江戸時代でも西洋へ開かれていた唯一の地であり、16世紀のポルトガル人来航に始まった日本における西洋料理の歴史においても、出島のオランダ屋敷からその味と技がもたらされ続けてきたことを顕彰する、「西洋料理発祥の碑」。



 「西洋料理発祥の碑」がすぐ隣に立っている、旧自由亭の建物。
 2階が「自由亭喫茶室」になっていて、休憩できます。

 自由亭は、江戸末期に長崎にオープンした、日本で最初の西洋料理レストランとのことです。
 この建物は、明治11年(1878年)に建築され、昭和49年(1974年)にここへ移築復元されました。



 旧自由亭の中へ足を踏み入れた途端、一気に時代を遡ったようなレトロな雰囲気の漂う、喫茶室へのアプローチ。

 セピア色の照明と木の階段が、良くマッチしています。



 ここでも、やはり長崎繋がりなメニューをw
 ダッチ珈琲とカステラで、優雅なひと時を過ごします。

 コクのあるコーヒーと、カステラの円やかな甘みとが、体に染みわたって疲れを癒してくれました^^



 クラシックな雰囲気の中でゆっくりと憩えるからか、喫茶室は常時テーブルが埋まっている状態でしたが、幸運にも、眺めの良い窓際の席を確保することができました♪

 丘の上や山の中腹に至るまで建物が建ち並び、長崎が坂の町と呼ばれる所以が一目で納得する眺めです。



 一休みして元気を回復したところで、グラバー園内の散策を本格的に始めるとしましょう。。。

 山に囲まれたような海を跨ぐ橋を眺めながら、散策路をそぞろ歩きます。
 園内も、坂道や階段を上ったり下ったり…と、結構な運動になりそうです。



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プー太郎)
2012-10-25 08:18:24
趣のあるお部屋で美しい模様のカップに特別にお水で抽出したコーヒを淹れてお客さまにお出しするのだからパック入りのクリームは似合わないなっと思いました。やはり別の器に生コーヒークリームを入れてカップの横に添えて欲しいです。
「西洋料理発祥の碑」の独特な書体何処かで見たことがあるような気がします。洋風の香りがするステキナ書体ですね。
返信する
Unknown (kiki)
2012-10-25 17:57:58
レトロで雰囲気の良い洋館、素敵ですね。
クラシカルな部分もしっかり保存、エスカレーターという近代の物も設置して融合。坂の町ってゆっくり散歩して、高台から下の町も眺めながら小休憩など私も好きです。
横浜、神戸、長崎、どこも外国文化が入ってますね!
綺麗な卵色のカステラにダッチコーヒー(初めて聞きました)、ゆっくり外の景色を眺めながら素敵な時間を過ごされたのでしょうね。
この後西洋料理も食されたのでしょうか?
返信する
プー太郎さん。 (taろう)
2012-10-25 19:09:56
確かに…プー太郎さんご指摘のとおり、画竜点睛を欠いていますね…ご指摘いただくまで、私も特に気に留めなかったという(ガサツ人間デスorz)。。。
カップやお皿もお洒落なのに、何か大人の事情でもあるのでしょうかね(^^;
因みに、私はブラックでいただく人なので、ダッチ珈琲の風味をダイレクトに堪能させていただきました。
カステラの甘みとちょうどバランスがとれて、どちらも美味しくいただきました!
独特の書体は、多分昔ドイツで用いられたフラクトゥール(亀甲文字)ではないでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
返信する
kikiさん。 (taろう)
2012-10-25 19:19:34
ここグラバー園は、長崎の異人館街、といった風情ですね♪
エスカレータは、あまりあからさまに目立たない程度に上手に設置されていました。
やはり坂が多いということは複雑な地形ということで、印象的な景観として、脳裏に焼き付くのでしょうね。
港は外の世界との接点だけに、どの港町にも漂う、少しサスペンスチックなwエキゾチックさに惹かれます^^
ダッチ珈琲、旧オランダ領だったインドネシアの珈琲を美味しくいただくために編み出されたとか…本国では存在しないという、不思議な珈琲です。
レトロで風雅な雰囲気で眺める素敵な展望に酔いながら、このままずっと留まりたかったですw
流石に少し早い時間でしたので、ここではカステラのみにとどめて、夕食に何をいただいたかは、もうしばらくお待ちくださいね(^^;
返信する
Unknown (タヌ子)
2012-10-26 18:20:20
坂のある街って素敵ですね。
フランスは港の近くに山や丘がなく、平地が延々と続きますが、函館や長崎、横浜など、港町の近くに坂が多い日本。
ギリシャやクロアチアもそうですが、山がちの地形ならではの風景ですね。
歴史のある料理屋さんで、開港の味、ポルトガルとオランダのコラボはさぞ美味しかったでしょうね。
自由亭は現在は喫茶だけなのですね。
当時ここで供されていた西洋料理、是非再現して欲しいものです。
返信する
タヌ子さん。 (taろう)
2012-10-26 20:23:00
坂の街、写真を見たり景観を眺める分には、ロマンチック、エキゾチック…と、独特のムード満点ですが、散策するとなると、運動不足の身には結構しんどいものがあります(^^;
それでも、フウフウ息をついて高台へ辿り着き、複雑な景色の織りなす素晴らしさを恣にした瞬間には、それまで苦労が報われた想いとともに、満ち足りた気分は何物にも替え難いですね!
山がそのまま海へ落ち込むと浅瀬が少なくなるのか、良港とされる街は山がちの地形が多いですよね。
移築されたとはいえ、由緒ある建物でいただく、正に文明開化の薫る、寛ぎのひと時でした^^
喫茶のみですが、カステラのような軽いお菓子はあるので、ちょっとひと息入れたい向きには最適でした。
別所では、見るだけで食べられませんでしたが、当時の料理を再現した展示をしていました。
返信する

コメントを投稿