東京駅で出発前から時間を忘れ、あれこれ楽しませてもらっていた「サフィール踊り子1号」は、定刻11時ちょうどに、伊豆急下田へ向けて動き始めました。
<<「サフィール踊り子」と東伊豆・大川温泉満喫旅-02>
出発後程なく、予約の軽食のデリバリーが始まり、まずは同行者と肉を肴に、スパークリングワインで乾杯。
いつもの列車旅とは一味も二味も違う、優雅な伊豆行き道中が始まりました!
お天気は今ひとつでしたが、幸い雨にはならずに、車窓から広がる海の眺めを肴に、軽めのランチをいただきながら、終点の伊豆急下田までの約2時間半の、ラグジュアリーな移動を満喫しました。
<サフィール踊り子>
<サフィール踊り子1号 経路>
東京-伊豆急下田 167.2km
「サフィール踊り子1号」は、定刻の11時ちょうどに、東京駅9番ホームから出発しました!
既に遮音性抜群な個室で寛いでいたので、時間がきたら静かに動き出した…という感じの、実に滑らかな旅立ちの瞬間でした。
列車の加速につれて徐々に流れるスピードが速くなっていくホームの車窓風景には、本当に旅情を掻き立てられます♪
「サフィール踊り子1号」は、東京を出発後は、品川、横浜と、首都圏大都市の中心的な駅に停車後は、伊豆の玄関口でもある熱海までノンストップ。
熱海からは、伊東、伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取、河津と、伊豆半島内ではこまめに停車し、終点の伊豆急下田へと至ります。
品川を出発後、アテンダントさんが、乗車前に「サフィールPay」で予約していた軽食やドリンク類をデリバリーしてくださいました。
東京駅で出発を待つ間、アテンダントさんが個室を訪れ、予約した軽食類メニューのデリバリー時間等を訊き回っておられました。
その時に、早い目に持ってきていただく旨伝えていたので、早々に持ってきていただいた次第です。
最初にデリバリーしていただいたのは、シャルキュトリーの盛り合わせ。
グリーン個室限定メニューです!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
「シャルキュトリー(charcuterie)」とはフランス語で、「食肉加工品全般の総称」をいいます。
主に豚肉を原料として、時には鴨やジビエ等も使われます。
ハムやソーセージ、パテやテリーヌ等が、代表的なものになります。
正にその、ハム、サラミ、テリーヌ、パテが、美味しそうに盛り合わせとなっています(^г^)
個室の乗客は、4号車のカフェテリアを利用することはできません(事前予約ができない)が、この2人前のシャルキュトリーは個室デリバリー限定かつ事前予約必須の、レアメニューです!
せっかくシャルキュトリーをオーダーしたので、ここは奮発して、イタリアのスパークリングワイン、ロータリ ブリュットで乾杯♪
ホワイトとロゼの、どちらも上品な彩りです。
フレッシュでさわやかな味わい、炭酸の刺激も喉に心地よく、とても口当たりのよいワインでした。
シャルキュトリーもワインの肴とすると、より一層美味しさが引き立ちますね!
衛生上の都合からか、グラスではなく使い捨てのプラコップであったのは少しだけ残念でしたが、美味しさでワイングラスに脳内補正しましたw
ちゃんと、コップの下に長い一本足が付いているのが見えています!←酔っ払い(^^;)
プラコップと同様、シャルキュトリーの取り皿も、ペーパープレート。
フランスのブランド、ソリア(SOLIA)のものを採用していました。
こうした消耗品にも、「サフィール踊り子」ならではのラグジュアリーなこだわりが感じられます。
流れゆく景色を眺めながらの食事というのも、列車旅の贅沢な醍醐味ですよね!
食堂車(カフェテリア)や個室へデリバリーという形で食事を楽しむという、今日では中々体験できなくなっているサービスを満喫できるのも、この「サフィール踊り子」の魅力の一つであり、人気がある理由の一つでしょうね。
車窓は、横浜到着直前のもの。
まだまだ、建物が密集している沿線風景の中を、疾走します。
東京を出発して1時間程経過したちょうどお昼時位に、パスタ類が運ばれてきました^^
事前予約しておいたのは、伊豆産フレッシュトマトのスパゲティと、<伊豆山魚久>の鯖と小松菜のリングイネ~カラスミ添え~の2種のパスタ。
こちらも、紙皿でのデリバリーでした。
どちらも、パンとミネラルウォーターが付きます。
このミネラルウォーター、観音温泉の飲む温泉とのことで、飲んだ後の体への浸透が何というか、とても柔らかく優しい感じがしました(個人的な感想ですw)。
温泉のミネラル成分の働きなのでしょうか…とても飲みやすく、不思議な美味しさでした。
2種のスパゲッティに、アップで迫りますw
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
伊豆産フレッシュトマトのスパゲッティは、トマトの風味がよく効いた、爽やかな美味しさでした♪
トマトの味わいを堪能できる、トマト好きには嬉しいスパゲッティは、茹で加減も申し分ありません!
<伊豆山魚久>の鯖と小松菜のリングイネ~カラスミ添え~の方は、脂の乗ってそうな鯖の切り身が、目を惹きます!
リングイネはグリーンで、ジェノベーゼに仕上げられているようですね。
伊豆山魚久(いずさんうおきゅう)は、2021年7月に大規模な土石流災害のあった、静岡県熱海市伊豆山にある老舗の魚屋さんです。
災害発生時は、お店は被害を免れたそうですが1ヶ月程休業を余儀なくされたとのこと。
長く地元で愛されてきただけでなく、「サフィール踊り子」のメニューの素材にも採用されるのも納得な、実に美味しい鯖でした^^
これらのパスタ、「サフィール踊り子」公式サイトの画像では、かなりボリュームが控えめな印象でしたが、実際いただいてみると、結構小腹が満たされるレベルに感じました。
グルメ天国・伊豆へ向かう列車なので、本格的な食は現地に着いてから、というコンセプトなんでしょうね…よく考えられた、絶妙なボリュームでした。
パンも、美味しい!!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ミニバゲットといった風で、小さなサイズながら、シッカリと固い表面とモッチリとした中身を噛み締めるたび、口の中に広がる香ばしい美味しさが素敵でした。
紙皿に残ったパスタのソースを掬って、余すところなく味わい尽くしました。
豪華仕様なリゾート特急なだけに、こうした軽食類などでもそこそこいいお値段しますが、吟味された素材を美味しく調理したメニューをゴージャスな車内でいただく体験は、今日び大変貴重な機会であるのも事実。
ここは出費を気にせず奮発して、優雅な旅を堪能することをお勧めします!
小田原を通過後、熱海までの区間は、海岸まで山が迫る切り立った地形で、走行している東海道本線はかなりの高所を、海沿いに進みます。
したがって、車窓からの眺めはこのように、素晴らしい大海原のパノラマを楽しむことができます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この日は残念ながら、雨が降らないだけでも良しとしなければならない位の曇り空。。。
伊豆行きの道中に相応しい、紺碧の空と海の風景は、お預けとなってしまいました。
大海原のパノラマのお供は、食後のデザート&コーヒー。
個室で寛ぎながら、美味しい食事に舌鼓を打ち、車窓を流れる絶景に見とれる…本当に素晴らしく貴重な、幸せな時間です。
コーヒーの容器も、「サフィール踊り子」のロゴ入りです!
もちろんサファイヤも、ロゴの隣にあしらわれています。
ここでも、「サフィール踊り子」のブランドに賭ける、JR東日本の意気込みを見ました。
デザートは、サフィール踊り子オリジナル 伊豆産いちごとマスカルポーネジェラート。
この上なく満たされた、優雅な気分で美味しいジェラートをいただきます。
最初は、新幹線のアイスと同様、あまりの固さに匙も刺せない程でしたが、しばらく置いておくと、程良い硬さに。
甘酸っぱいいちごと、マスカルポーネの円やかなコクが溶け合う、至福の美味しさ!
素敵な食事のトリを飾るのに相応しいジェラートdeshita.
横浜からノンストップで1時間弱程東海道本線を疾走してきた「サフィール踊り子1号」は、12時17分に熱海へ到着。
始発の東京からは、1時間17分かけて、熱海まで到達しました。
熱海では、運賃のみで乗車可能な伊豆急行のパノラマ展望車両である、「リゾート21」が、隣のホームで出発を待っていました。
伊豆特産のキンメダイを彷彿とさせる、真っ赤に塗装されたボディの「キンメ電車」です。
熱海からは、東海道本線から分かれ、南の伊豆半島得へ向かう伊東線に入ります。
熱海を出ると、雲は厚いままながらも徐々に天候は回復し、個室の室内が明るい光で満たされます。
やはり、リゾート列車は、明るい光の雰囲気がよく似合いますね!
天窓もやっと、本領を発揮し始めてきましたw
熱海から伊東線へと入ると、海岸からは少し離れた高台を走行していましたが、伊東が近くなってくると、再び海岸へ近付きました。
どんより曇った空模様の下、海との境界の水平線は、判然としません。
晴天時の青い景色とは、また異なる情景です。
伊東線の終点の伊東を過ぎると、鉄道会社が変わり(JR東日本→伊豆急こと伊豆急行)、伊豆急下田まで伊豆急行線となります。
「サフィール踊り子1号」は、伊東からそのまま伊豆急行線へと乗り入れます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
伊豆急行線へと入ると、沿線の緑がより一層濃くなったような気がしました。
人家も目に見えて減少し、自然豊かな緑の風景の中を、駆け抜けていきます。
緑の木々越しには、相模湾が広がっているのですが、上空の垂れこめた雲の色を反映したグレーな海面で、やはりどこまでが空なのか、はっきりと確認することはできませんでした。
トンネルへ入ると、雰囲気は夜汽車のそれへと瞬時に変貌!
とても落ち着いた、ムード感溢れる空間となりました。
すこぶる居心地の良いこの個室なら、夜を徹して過ごしてみたいものですね。
伊豆熱川を過ぎてしばらくすると、海までの距離がみるみる近くなっていきます。
浜辺を洗う波しぶきまで、はっきりと目にすることができる近さにまで、海が間近に広がります。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ここまで海が近くなるとようやく、曇天でも海と空とを判別することができるようになりました。
海が青くなるには、今一つ青空が欲しいところです。。。
天気が良ければ、この辺りでは、水平線上に伊豆大島の姿を捉えることもできるようで、この点だけが今回残念でした。
伊豆稲取へ到着の直前、海に突き出た立地の稲取の街の様子も、眺めることができます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
東京からの乗車時間も、2時間を超えてきました。
ここまでの充実した心地良さから、2時間超えの乗車時間の実感はありあせんw
伊豆稲取を出発。
海に突き出た、特徴のある稲取の街が遠ざかります。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
美しくカーブした浜辺が印象的な風景が、車窓に広がりました。
地図で確認すると、この、伊豆稲取の前後の区間が、伊豆急行線内で最も海へ近付くようです。
線路と海とを隔てるのは、防波堤のみ。
絶景の展望をほしいままにできる、伊豆急沿線風景のハイライトともいえる、雄大で美しい、海のパノラマです!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
しばらくの間、東伊豆の海岸線と並走してきた伊豆急行線ですが、海を眺めることのできる区間は、この辺りで見納めです。
この後、海岸からは少し離れて、最後の途中停車駅である河津へ到着。
河津出発後は、内陸の山間に分け入り、谷間を縫うようにして、終点の伊豆急下田へと至ります。
東京出発から2時間29分後の13時29分、「サフィール踊り子1号」は、伊豆急下田へ終着しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
あっという間に感じた、夢のように快適で優雅な、「サフィール踊り子1号」のグリーン個室での旅路でした!
下車するには名残惜しく、まだまだこのまま乗車し続けていたかったですw
伊豆という素晴らしいリゾートを訪ねるのに相応しい、ラグジュアリーな魅力に溢れた特急「サフィール踊り子」号。
伊豆旅行の際には、頑張って予約を取りに行く価値は、大いに「あり」です!
心ゆくまで楽しんだ「サフィール踊り子」での伊豆への移動に続いては、こちらも楽しみな、伊豆の温泉とグルメを求めて予約を入れた、小さな温泉地を目指します。
<「サフィール踊り子」と東伊豆・大川温泉満喫旅-04>>
<<「サフィール踊り子」と東伊豆・大川温泉満喫旅-02>
出発後程なく、予約の軽食のデリバリーが始まり、まずは同行者と肉を肴に、スパークリングワインで乾杯。
いつもの列車旅とは一味も二味も違う、優雅な伊豆行き道中が始まりました!
お天気は今ひとつでしたが、幸い雨にはならずに、車窓から広がる海の眺めを肴に、軽めのランチをいただきながら、終点の伊豆急下田までの約2時間半の、ラグジュアリーな移動を満喫しました。
<サフィール踊り子>
<サフィール踊り子1号 経路>
東京-伊豆急下田 167.2km
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「サフィール踊り子1号」は、定刻の11時ちょうどに、東京駅9番ホームから出発しました!
既に遮音性抜群な個室で寛いでいたので、時間がきたら静かに動き出した…という感じの、実に滑らかな旅立ちの瞬間でした。
列車の加速につれて徐々に流れるスピードが速くなっていくホームの車窓風景には、本当に旅情を掻き立てられます♪
「サフィール踊り子1号」は、東京を出発後は、品川、横浜と、首都圏大都市の中心的な駅に停車後は、伊豆の玄関口でもある熱海までノンストップ。
熱海からは、伊東、伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取、河津と、伊豆半島内ではこまめに停車し、終点の伊豆急下田へと至ります。
品川を出発後、アテンダントさんが、乗車前に「サフィールPay」で予約していた軽食やドリンク類をデリバリーしてくださいました。
東京駅で出発を待つ間、アテンダントさんが個室を訪れ、予約した軽食類メニューのデリバリー時間等を訊き回っておられました。
その時に、早い目に持ってきていただく旨伝えていたので、早々に持ってきていただいた次第です。
最初にデリバリーしていただいたのは、シャルキュトリーの盛り合わせ。
グリーン個室限定メニューです!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
「シャルキュトリー(charcuterie)」とはフランス語で、「食肉加工品全般の総称」をいいます。
主に豚肉を原料として、時には鴨やジビエ等も使われます。
ハムやソーセージ、パテやテリーヌ等が、代表的なものになります。
正にその、ハム、サラミ、テリーヌ、パテが、美味しそうに盛り合わせとなっています(^г^)
個室の乗客は、4号車のカフェテリアを利用することはできません(事前予約ができない)が、この2人前のシャルキュトリーは個室デリバリー限定かつ事前予約必須の、レアメニューです!
せっかくシャルキュトリーをオーダーしたので、ここは奮発して、イタリアのスパークリングワイン、ロータリ ブリュットで乾杯♪
ホワイトとロゼの、どちらも上品な彩りです。
フレッシュでさわやかな味わい、炭酸の刺激も喉に心地よく、とても口当たりのよいワインでした。
シャルキュトリーもワインの肴とすると、より一層美味しさが引き立ちますね!
衛生上の都合からか、グラスではなく使い捨てのプラコップであったのは少しだけ残念でしたが、美味しさでワイングラスに脳内補正しましたw
ちゃんと、コップの下に長い一本足が付いているのが見えています!←酔っ払い(^^;)
プラコップと同様、シャルキュトリーの取り皿も、ペーパープレート。
フランスのブランド、ソリア(SOLIA)のものを採用していました。
こうした消耗品にも、「サフィール踊り子」ならではのラグジュアリーなこだわりが感じられます。
流れゆく景色を眺めながらの食事というのも、列車旅の贅沢な醍醐味ですよね!
食堂車(カフェテリア)や個室へデリバリーという形で食事を楽しむという、今日では中々体験できなくなっているサービスを満喫できるのも、この「サフィール踊り子」の魅力の一つであり、人気がある理由の一つでしょうね。
車窓は、横浜到着直前のもの。
まだまだ、建物が密集している沿線風景の中を、疾走します。
東京を出発して1時間程経過したちょうどお昼時位に、パスタ類が運ばれてきました^^
事前予約しておいたのは、伊豆産フレッシュトマトのスパゲティと、<伊豆山魚久>の鯖と小松菜のリングイネ~カラスミ添え~の2種のパスタ。
こちらも、紙皿でのデリバリーでした。
どちらも、パンとミネラルウォーターが付きます。
このミネラルウォーター、観音温泉の飲む温泉とのことで、飲んだ後の体への浸透が何というか、とても柔らかく優しい感じがしました(個人的な感想ですw)。
温泉のミネラル成分の働きなのでしょうか…とても飲みやすく、不思議な美味しさでした。
2種のスパゲッティに、アップで迫りますw
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
伊豆産フレッシュトマトのスパゲッティは、トマトの風味がよく効いた、爽やかな美味しさでした♪
トマトの味わいを堪能できる、トマト好きには嬉しいスパゲッティは、茹で加減も申し分ありません!
<伊豆山魚久>の鯖と小松菜のリングイネ~カラスミ添え~の方は、脂の乗ってそうな鯖の切り身が、目を惹きます!
リングイネはグリーンで、ジェノベーゼに仕上げられているようですね。
伊豆山魚久(いずさんうおきゅう)は、2021年7月に大規模な土石流災害のあった、静岡県熱海市伊豆山にある老舗の魚屋さんです。
災害発生時は、お店は被害を免れたそうですが1ヶ月程休業を余儀なくされたとのこと。
長く地元で愛されてきただけでなく、「サフィール踊り子」のメニューの素材にも採用されるのも納得な、実に美味しい鯖でした^^
これらのパスタ、「サフィール踊り子」公式サイトの画像では、かなりボリュームが控えめな印象でしたが、実際いただいてみると、結構小腹が満たされるレベルに感じました。
グルメ天国・伊豆へ向かう列車なので、本格的な食は現地に着いてから、というコンセプトなんでしょうね…よく考えられた、絶妙なボリュームでした。
パンも、美味しい!!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ミニバゲットといった風で、小さなサイズながら、シッカリと固い表面とモッチリとした中身を噛み締めるたび、口の中に広がる香ばしい美味しさが素敵でした。
紙皿に残ったパスタのソースを掬って、余すところなく味わい尽くしました。
豪華仕様なリゾート特急なだけに、こうした軽食類などでもそこそこいいお値段しますが、吟味された素材を美味しく調理したメニューをゴージャスな車内でいただく体験は、今日び大変貴重な機会であるのも事実。
ここは出費を気にせず奮発して、優雅な旅を堪能することをお勧めします!
小田原を通過後、熱海までの区間は、海岸まで山が迫る切り立った地形で、走行している東海道本線はかなりの高所を、海沿いに進みます。
したがって、車窓からの眺めはこのように、素晴らしい大海原のパノラマを楽しむことができます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この日は残念ながら、雨が降らないだけでも良しとしなければならない位の曇り空。。。
伊豆行きの道中に相応しい、紺碧の空と海の風景は、お預けとなってしまいました。
大海原のパノラマのお供は、食後のデザート&コーヒー。
個室で寛ぎながら、美味しい食事に舌鼓を打ち、車窓を流れる絶景に見とれる…本当に素晴らしく貴重な、幸せな時間です。
コーヒーの容器も、「サフィール踊り子」のロゴ入りです!
もちろんサファイヤも、ロゴの隣にあしらわれています。
ここでも、「サフィール踊り子」のブランドに賭ける、JR東日本の意気込みを見ました。
デザートは、サフィール踊り子オリジナル 伊豆産いちごとマスカルポーネジェラート。
この上なく満たされた、優雅な気分で美味しいジェラートをいただきます。
最初は、新幹線のアイスと同様、あまりの固さに匙も刺せない程でしたが、しばらく置いておくと、程良い硬さに。
甘酸っぱいいちごと、マスカルポーネの円やかなコクが溶け合う、至福の美味しさ!
素敵な食事のトリを飾るのに相応しいジェラートdeshita.
横浜からノンストップで1時間弱程東海道本線を疾走してきた「サフィール踊り子1号」は、12時17分に熱海へ到着。
始発の東京からは、1時間17分かけて、熱海まで到達しました。
熱海では、運賃のみで乗車可能な伊豆急行のパノラマ展望車両である、「リゾート21」が、隣のホームで出発を待っていました。
伊豆特産のキンメダイを彷彿とさせる、真っ赤に塗装されたボディの「キンメ電車」です。
熱海からは、東海道本線から分かれ、南の伊豆半島得へ向かう伊東線に入ります。
熱海を出ると、雲は厚いままながらも徐々に天候は回復し、個室の室内が明るい光で満たされます。
やはり、リゾート列車は、明るい光の雰囲気がよく似合いますね!
天窓もやっと、本領を発揮し始めてきましたw
熱海から伊東線へと入ると、海岸からは少し離れた高台を走行していましたが、伊東が近くなってくると、再び海岸へ近付きました。
どんより曇った空模様の下、海との境界の水平線は、判然としません。
晴天時の青い景色とは、また異なる情景です。
伊東線の終点の伊東を過ぎると、鉄道会社が変わり(JR東日本→伊豆急こと伊豆急行)、伊豆急下田まで伊豆急行線となります。
「サフィール踊り子1号」は、伊東からそのまま伊豆急行線へと乗り入れます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
伊豆急行線へと入ると、沿線の緑がより一層濃くなったような気がしました。
人家も目に見えて減少し、自然豊かな緑の風景の中を、駆け抜けていきます。
緑の木々越しには、相模湾が広がっているのですが、上空の垂れこめた雲の色を反映したグレーな海面で、やはりどこまでが空なのか、はっきりと確認することはできませんでした。
トンネルへ入ると、雰囲気は夜汽車のそれへと瞬時に変貌!
とても落ち着いた、ムード感溢れる空間となりました。
すこぶる居心地の良いこの個室なら、夜を徹して過ごしてみたいものですね。
伊豆熱川を過ぎてしばらくすると、海までの距離がみるみる近くなっていきます。
浜辺を洗う波しぶきまで、はっきりと目にすることができる近さにまで、海が間近に広がります。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ここまで海が近くなるとようやく、曇天でも海と空とを判別することができるようになりました。
海が青くなるには、今一つ青空が欲しいところです。。。
天気が良ければ、この辺りでは、水平線上に伊豆大島の姿を捉えることもできるようで、この点だけが今回残念でした。
伊豆稲取へ到着の直前、海に突き出た立地の稲取の街の様子も、眺めることができます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
東京からの乗車時間も、2時間を超えてきました。
ここまでの充実した心地良さから、2時間超えの乗車時間の実感はありあせんw
伊豆稲取を出発。
海に突き出た、特徴のある稲取の街が遠ざかります。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
美しくカーブした浜辺が印象的な風景が、車窓に広がりました。
地図で確認すると、この、伊豆稲取の前後の区間が、伊豆急行線内で最も海へ近付くようです。
線路と海とを隔てるのは、防波堤のみ。
絶景の展望をほしいままにできる、伊豆急沿線風景のハイライトともいえる、雄大で美しい、海のパノラマです!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
しばらくの間、東伊豆の海岸線と並走してきた伊豆急行線ですが、海を眺めることのできる区間は、この辺りで見納めです。
この後、海岸からは少し離れて、最後の途中停車駅である河津へ到着。
河津出発後は、内陸の山間に分け入り、谷間を縫うようにして、終点の伊豆急下田へと至ります。
東京出発から2時間29分後の13時29分、「サフィール踊り子1号」は、伊豆急下田へ終着しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
あっという間に感じた、夢のように快適で優雅な、「サフィール踊り子1号」のグリーン個室での旅路でした!
下車するには名残惜しく、まだまだこのまま乗車し続けていたかったですw
伊豆という素晴らしいリゾートを訪ねるのに相応しい、ラグジュアリーな魅力に溢れた特急「サフィール踊り子」号。
伊豆旅行の際には、頑張って予約を取りに行く価値は、大いに「あり」です!
心ゆくまで楽しんだ「サフィール踊り子」での伊豆への移動に続いては、こちらも楽しみな、伊豆の温泉とグルメを求めて予約を入れた、小さな温泉地を目指します。
<「サフィール踊り子」と東伊豆・大川温泉満喫旅-04>>
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