リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

クマネズミ専用トラップ 小笠原で成功

2007-09-24 19:55:41 | 異人録 外来生物を巡って
小笠原の西島の動物相については知らないのだが、クマネズミと摂餌行動が類似した動物がいなかったとと言うことかな。
 小笠原はグリーンアノールを含めて駆除事業が進んでいる。
 海洋島であることから生態系が相対的に単純であるから駆除戦略が建てやすいのかも知れない。

 そういえば、小笠原の外来植物 アカギ。島の植物を脅かすというのだが、奄美大島では元ちとせの通った嘉徳小学校に立派なのがある。奄美では繁殖して困っているという話を聞かないが、さすがのアカギも奄美では他の植物に押さえ込まれているのかもしれない。

クマネズミ専用トラップ

☆テキスト版

小笠原・西島:外来種のクマネズミ根絶に成功

貴重な固有種を食い荒らすクマネズミ=自然環境研究センター提供

T字型をした殺そ剤用の餌台=自然環境研究センター提供、スケールは10cm 小笠原諸島の無人島・西島(0.5平方キロ)で、外来種のクマネズミを根絶することに、森林総合研究所(茨城県つくば市)と自然環境研究センター(東京都台東区)が成功した。クマネズミの全島駆除は日本初で、東京都内で15日に開かれた日本哺乳(ほにゅう)類学会で発表した。小笠原諸島は世界自然遺産候補だが、他の島々でも貴重な固有種がクマネズミの被害にあっていた。今回開発した駆除方法は他島でも利用可能だという。

 研究グループは07年3月、殺そ剤入りの餌を仕掛けた餌台800台を島内に設置した。餌台はT字形で、横長の筒状部分にえさを入れた。クマネズミが上体を立ち上げた時の高さ(11センチ)に餌の位置を合わせる一方、他の動物は餌に近付きにくくするためだった。

 06年4月時点で約2500匹が生息すると推定されていたが、設置から約2週間で餌が減らなくなった。その後、わなを1000個以上しかけたが一匹もかからず、活動の痕跡が見られないことから、根絶できた可能性が高いと判断した。クマネズミ以外の生物への影響は確認されていない。

 クマネズミは東南アジア原産で体長15センチ程度。繁殖力が強く、海鳥などを襲うほか植物の種子や枝などを食い荒らす。西島へは旧日本軍の活動に伴って侵入したらしく、固有種のタコノキの種子が食い荒らされるなどの被害が出ていた。

 自然環境研究センターの橋本琢磨研究員は「今回の手法は他の生物への影響が少ない。小笠原諸島からクマネズミを根絶する重要な一歩だ」と話す。【石塚孝志】

毎日新聞 2007年9月15日 18時40分 (最終更新時間 9月15日 19時01分)
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