リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

嘉徳のケンムン その弐

2005-11-12 08:14:02 | リュウキュウアユ研究会/奄美大島
2003年12月9日。ボクたちは嘉徳川の河口に立っていた。

 ジョレンを1本と土嚢袋を50枚、そして、昼飯を用意して浜に降りた。今日は一日かけてラグーンを開削するつもりだった。

 まず、蛇行して渚から遠ざかり、砂浜に伏流している流れを止める作業を始めた。
土嚢袋に砂を詰め、流れを堰き止める。ラグーンの水位をさらに高くして河口に溜まった砂の堤に掛かる水圧を高くして崩れやすくしようという戦略だ。

蛇行した部分には、以前に流れを変えようと誰かが流木を集めて簡単な堰を造った跡があった。その場所を利用して、土嚢袋を造っては積み上げた。

 午前中をかけて、土嚢袋に砂を詰め、積み上げた。ラグーンの水位は少し上がったかに見えたが、流れに砂が流されてまた深くなってしまう。水位を高くしてラグーンの堤を崩し、河口を元に戻すことは難しかった。

 昼飯を摂りながらラグーンを見る。
不思議な光景でもある。嘉徳川の流れが河口に透明なラグーンを造っている。そのラグーンの向こう南側には、深い碧の太平洋につらなる嘉徳の湾が重なっている。
流れはといえば、ぐるりと左手に大きく蛇行して渚から遠ざかり、砂浜をえぐりながら200mほど東方向に流れ、砂浜の少し低い部分で伏流して、ごく浅く流れて海に注いでいる。

昼食を終えて、ジョレンをとり、ラグーンと海を隔てる砂の堤を掘り抜く作業を開始した。
ラグーンから渚までの距離は30mくらい、すこし、1mくらい砂の堤は高くなっているように見えた。
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4 コメント

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佐渡にいます (ニイムラ)
2005-11-13 07:38:54
夕方はいっぱいやっているので、ブログの更新が滞っております<(_ _)>。
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えーと (リバーリバイバル研究所奄美支部)
2005-11-14 22:06:02
ニイムラさん、来月奄美に来る時期は未定でしょうか?職場でそろそろ来月の希望の休日を申請しなくてはいけないんですよ。だいたいで結構なので教えて下さい。
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奄美行きの予定 (ニイムラ)
2005-11-15 18:02:12
masaさま

12月10日から奄美に行こうと思っています。1週間程度は滞在の予定ですので、都合のいい曜日を教えて下さい。

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楽しみです。 (masa)
2005-11-15 23:44:43
了解しました、10日からですね。takaと相談して決まり次第早めに連絡します。
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