「緑豆氷皮月餅」は、程よい甘さに、さらりとした口溶け。
大福のようなやわらかい生地の中に、香港伝統の緑豆餡をいれた
冷やして食べるニューフェイスの月餅です。
「月餅」というとラードで作ったずっしりと重たい「茶色の生地」のものが
良く売られていますが、ここ数年前にこの大福のような生地の「氷皮月餅」が登場してからは、
もっぱらこっちが人気を博しています。
何が違うかというと従来の月餅はラードが使われているので一口食べるとお腹がいっぱい。
中国茶を飲みながら月を眺め、ゆるりゆるりと時間をかけて食べるものでした。
しかし時間の流れが早くなった現代は、さらりと食べやすく甘さ控えめ、
大福のような生地で冷やして食べる「氷皮月餅」が時代にマッチするようです。
さて月餅にはたくさんお種類があり、地方色豊かな月餅が生まれています。
東南アジアに行けばココナッツの月餅。日本は抹茶や栗。
なんとニューヨークのゴディバでは、この時期にチョコレート月餅が販売されます。
とはいえ同じ「月餅」。
新旧、地方と種類が豊かな月餅ですが、共通点=流儀があります。
①独特の模様を型で抜き取ること
②皮は極薄く中身の餡とぴったりと寄り添っていること
③ナイフで薄く切っても型くずれせず、その切り口が美しいもの。
是非習われたみなさん、これを目指してみてください。
氷皮月餅 制作:ジャニタ(ニキズキッチン・香港料理教室講師)
http://www.nikikitchen.com/reservation/teacher.php?teacher_id=158