ココヨリトワニ

野球と文章書きに生きる男、空気王こと◆KuKioJYHKMのブログです。(人が死ぬ創作文があります、ご注意を)

「ななこまっしぐら!」と「ななみまっしぐら!」はタイトルがあまりに紛らわしいと思うんだ

2009-12-17 22:27:37 | 雑談
タイトルは本文にまったく関係なし
今日のぼやき

○ディケイドSS
電波を受信して、突発的に書いてしまいました。
設定としては、TVシリーズから完結編にいたるまでのユウスケの話となっております。
黒目アルティメットによる精神汚染とか、剣崎がオーロラ出せる辺りが捏造設定ですねー。
なんでディケイドと戦ってるのがG4とカイザなのかは、完結編を観た方ならわかるかと。
あんまり協力してくれなさそうですけどね、この人たち。まあ、何処かの平行世界にはきっと綺麗なカイザもいるさ!
あと前半はライダー全滅というシチュエーションが作れればよかったので、思いっきりディケイド無双させてもらいました。
「○○がこんなにあっけなくやられるか!」とお怒りの方もいらっしゃるかも知れませんが、まあ所詮は夢なのでご了承ください。


○アクセス解析
ついに「園崎若菜」が検索ワード1位になったか……。
まあときのすいしょうの時みたいに、そのうち落ち着くでしょう。


○電撃ゲームス
やっとFF特集読み終わった……。まだまだページ残ってるよー……。
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仮面ライダーディケイド二次創作「黒い空の下で」

2009-12-17 00:21:08 | 二次創作
※注意
このSSは映画「仮面ライダーディケイド 完結編」をベースにしていますが、ある程度オリジナル設定が含まれています。
些細なネタバレでもいやだという方、二次創作にオリジナル設定を持ち込むのを嫌う方、
また仮面ライダーで暗い話は読みたくないという方などは閲覧をご遠慮ください。



また、あの夢か……。

何もない荒野に、俺も含めて9人の仮面ライダーが立っている。一人の男を、取り囲むようにして。
囲まれているのは、仮面ライダーディケイド・門矢士。俺の……親友。
戦いたくない。あいつと戦いたくなんてないんだ。
なのに、戦いは始まってしまう。

アギトの拳と、ディケイドの拳がぶつかり合う。粉砕されるのは、アギトの体。
龍騎のドラグセイバーが、ディケイドにかわされる。反撃の剣が、龍騎を両断する。
返す刀で、ディケイドはブレイドに斬りつける。受け止めたブレイラウザーごと、ブレイドの体が真っ二つにされる。
ファイズと響鬼が、同時にディケイドに向かって突進する。
しかし二人はディケイドに到達することなく、銃弾の雨を浴びて倒れる。
その間に別方向から接近していたカブトが、ディケイドに回し蹴りを叩き込む。
だけどそれも的確にガードされ、反撃のハイキックでカブトの頭部が吹き飛ぶ。
電王の必殺剣も回避され、ディケイドの剣が電王の眉間に突き立てられる。
キバが鎖から自分を解き放ち、大空に舞い上がり跳び蹴りを放つ。
それに対しディケイドも、重力に逆らって天に昇りながらキックを放つ。
二人のキックがぶつかり合い、キバの体が粉々に砕け散った。

あっという間に、その場に立っているライダーは俺とディケイドの二人だけになってしまった。
なんでだ。なんでこんなことをする。
お前だって、みんなを守るために今まで戦ってきたんじゃないのか!
今お前がやっているのは、たくさんの人から笑顔を奪う行為なんだぞ!
何を言っても聞き入れてもらえないのなら、もう力ずくで止めるしかない。
士、お前とは戦いたくない。だけど、みんなの笑顔を奪うお前を放っておくわけにもいかない。
だから……俺がお前を倒す!

「本当に、君はそれでいいのかい?」

ふいに、俺の背後から声が響く。振り向くと、そこには俺じゃないもう一人のクウガが立っていた。

「いいわけないじゃないか。あいつは、俺の親友だ。俺の生き方を変えてくれた恩人でもある。
 けどあいつをこのままにしておいたら、今よりももっとたくさんの笑顔が奪われる。
 そんなの、俺には耐えられない。だからせめて、士は俺の手で倒す。
 たとえ親友殺しの十字架を背負おうとも、俺の体が闇に堕ちようとも」
「…………」

もう一人のクウガは、もう何も言わない。
ただ表情のないはずのその顔に、何だか悲しみがにじみ出ているように見えた。
俺はそんなもう一人のクウガに背を向け、改めてディケイドと対峙する。

「待たせたな……。さあ、行くぞ士!」

拳を振りかぶり、俺は士に向かって走り出した。


◇ ◇ ◇


そこで、俺の意識は現実へと戻ってきた。
現実の俺は、寂れた山小屋でソファに座ったまま寝ていたようだ。

「目が覚めたか」

俺にそう声をかけてきたのは、剣崎一真。仮面ライダーブレイドだ。

「さっそくで悪いが、先程ディケイドを捕捉した。
 すでにG4とカイザが交戦しているが、戦況は劣勢と言わざるを得ない。行ってくれるか?」
「もちろんだ。ディケイドを倒すのは、俺の役目だからな」

俺は迷わず立ち上がり、剣崎が生み出したオーロラを彼と共にくぐった。
すぐに景色は、何処かの港へと変わる。
そして俺の目の前では、ディケイドが二人の仮面ライダーと戦っていた。

「変身……!」

俺は素早く、クウガへと変身する。今の俺は、いつもの赤いクウガじゃない。
力と引き替えに闇を受け入れた、黒いクウガだ。
今はなんとか、闇の力を制御できている。
だが、俺にはわかっていた。変身するたびに、俺の中の闇が増大しているのを。
いずれ俺の心は闇に呑み込まれ、戦うことしか考えられない邪悪な戦士になってしまうだろう。
そうなってしまう前に、決着をつけなくちゃいけない。

なあ、士。こんなことを思うなんて、親友として最低だとは思ってる。
だけど、そう願わずにはいられないんだ。
どうか俺が、完全な究極の闇になる前に――俺に、殺されてくれ。
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