国際収支のバランスシートの内、「貿易赤字」の意味するモノとは、今まで貿易立国として輸出により稼いできた日本経済が、「円高」による輸出の減少と震災や原発停止等による代替燃料の輸入増で、その差額が過去最大の貿易収支が赤字となったこと。そしてこれが定着し慢性化すると経済全体が怖いことになるのでは。
商売で云うと「稼ぐ力」が弱くなると、それでなくとも1000兆円に迫る日本の長期債務(このうち、国債残高が737兆円)、国内の金融機関で保有しているうちはともかく、赤字のせいで資金不足になり海外の投資家に買ってもらうことも。
財政が悪化するとその埋め合わせは追いつかなくなり、最後は国民にツケが。増税はもちろん社会保障費の大幅カット・サービス低下、悪循環は止まらない。欧州で起きた「金融危機」は人ごとではなく、日本でもそのホコロビが見えてきたような。