群馬県渋川市への行政視察(尚、詳細は視察報告書にて提出)
平成18年2月、1市1町4村が合併し、新「渋川市」が誕生し、現在、新市への移行に向けて、構成市町村間で事務事業や例規等の調整を進めている。
東京から120Kmの距離にあり、利根川と吾妻側の合流地点、東に赤城山、西に榛名山に囲まれ、南には関東平野が広がる地点、まさに「からっ風」が吹き荒れ、冷たく、乾いた季節風の真っ只中におりました。
ちょうど、「津島市」が海部地域と一体になった、「濃尾平野」が木曽・長良・揖斐川の恩恵を受け、北に関が原・伊吹山系、西に鈴鹿山系に囲まれた地形に類似しております。
歴史的にも、江戸時代に宿場町・市場町として発展、わが町の湊町・門前町として発展してきた経緯と重なる部分もあります。
現在は、合併により、人口規模はわが市と変わらぬものの、面積は10倍の広さがあります。上越新幹線の開通に伴い、東京からの距離を縮め、日帰りもできることから、一時落ち込んでいた「伊香保温泉」への湯治客が急激に回復し、今後合併効果が出るものと期待している。
この地域には美術館やアミューズメント施設が数多くあり、「アルテナード」(芸術の散歩道)の愛称をつけ、日帰り温泉施設と共に多くの観光客を呼び込んでいる。
産業構造は都市化の進展に伴って、第一次産業の減少が進み、車社会の発達に伴う商業機能の分散化傾向に拍車がかかり、商圏は郊外に移りつつある。
広大な土地と豊富な電力や水資源を利用しての化学、鉄鋼(日本化学、大同特殊鋼、関東電化)など、重化学工業、その後、金属、機械、飲料、食料品などの企業が進出している。
ちなみに、渋川総合病院は150床の広域行政連合で経営しており、やはり医師の確保に苦心して見えると言うことです。―――以上概略
<調査事項>
「地域の文化財を生かしたまちづくり」の件
1、その取り組みについて
地域の文化財、国指定・登録:11件、 県指定:37件、 市指定:122件
合計170件(19年10月末現在)
地域の文化伝承団体、(神楽・獅子舞・屋台囃子等15団体)、その中でも「上三原田歌舞伎舞台操作伝承委員会、150人」が19年11月24、25日に行った全国地芝居サミットは盛況を極め、委員会の意識高揚に繋がる価値のあるイベントであったと言うことです。(尚、研修後、上三原田の歌舞伎舞台へ案内いただいた市の教育委員会・文化財保護課の長谷川福次様に感謝します。)
JR上越線、渋川駅より市役所まで徒歩20分、その中心市街地商店街の求心力は低下、駅前も閑散としておりました。(お昼時の時間帯でありました。)
このため現在、土地区画整理事業と並行し、道路拡充や駐車場整備等の商業環境整備に努めてみえます。
市街地と伊香保温泉を結ぶ県道沿いに美術館・アミューズメント施設が多く、イタリアの都市と姉妹都市であることから、イタリア語で芸術の散歩道と言う意味の「アルテナード」と名づけ、野外彫刻も点在し(20数箇所)どこでも「美」と出会える空間を作り、観光客を呼び込む努力をしている。
2、今後の取り組みについて
合併したことのメリットを享受するため、統合した文化財をいかに活用するか、また、文化財に興味を持つ個人のボランティア、各地域ガイド団体の活動に対する支援、同好会の意欲高揚等、課題がある。
北橘・赤城両資料館、美術館、徳富蘆花記念文学館等のPR、活用
市内全域を芸術の森とする構想の拠点施設として配置している彫刻の活用
自然を生かした、公園・競技場・キャンプ場・広場等と温泉客・観光客の呼び込みに結びつける資源の活用
以上これらの環境整備と他にりんご農園やこんにゃく産地としての観光農業や農産物直売所の充実、魅力的な経営環境の形成に取り組んでいく。
合併したことのメリットである、まちづくりの効果はまだ未知数であり、課題は多く残されておりますが、一層の地域開発と産業経済・文化の展望には可能性を含んだ雄大な構想に、我々も大変勉強いたしました。
最後に、渋川市議会議長・大島勝昭様はじめ議会事務局長・綿貫勝様、職員の方々には大変ご迷惑をお掛けいたしました、御礼申し上げます。
平成18年2月、1市1町4村が合併し、新「渋川市」が誕生し、現在、新市への移行に向けて、構成市町村間で事務事業や例規等の調整を進めている。
東京から120Kmの距離にあり、利根川と吾妻側の合流地点、東に赤城山、西に榛名山に囲まれ、南には関東平野が広がる地点、まさに「からっ風」が吹き荒れ、冷たく、乾いた季節風の真っ只中におりました。
ちょうど、「津島市」が海部地域と一体になった、「濃尾平野」が木曽・長良・揖斐川の恩恵を受け、北に関が原・伊吹山系、西に鈴鹿山系に囲まれた地形に類似しております。
歴史的にも、江戸時代に宿場町・市場町として発展、わが町の湊町・門前町として発展してきた経緯と重なる部分もあります。
現在は、合併により、人口規模はわが市と変わらぬものの、面積は10倍の広さがあります。上越新幹線の開通に伴い、東京からの距離を縮め、日帰りもできることから、一時落ち込んでいた「伊香保温泉」への湯治客が急激に回復し、今後合併効果が出るものと期待している。
この地域には美術館やアミューズメント施設が数多くあり、「アルテナード」(芸術の散歩道)の愛称をつけ、日帰り温泉施設と共に多くの観光客を呼び込んでいる。
産業構造は都市化の進展に伴って、第一次産業の減少が進み、車社会の発達に伴う商業機能の分散化傾向に拍車がかかり、商圏は郊外に移りつつある。
広大な土地と豊富な電力や水資源を利用しての化学、鉄鋼(日本化学、大同特殊鋼、関東電化)など、重化学工業、その後、金属、機械、飲料、食料品などの企業が進出している。
ちなみに、渋川総合病院は150床の広域行政連合で経営しており、やはり医師の確保に苦心して見えると言うことです。―――以上概略
<調査事項>
「地域の文化財を生かしたまちづくり」の件
1、その取り組みについて
地域の文化財、国指定・登録:11件、 県指定:37件、 市指定:122件
合計170件(19年10月末現在)
地域の文化伝承団体、(神楽・獅子舞・屋台囃子等15団体)、その中でも「上三原田歌舞伎舞台操作伝承委員会、150人」が19年11月24、25日に行った全国地芝居サミットは盛況を極め、委員会の意識高揚に繋がる価値のあるイベントであったと言うことです。(尚、研修後、上三原田の歌舞伎舞台へ案内いただいた市の教育委員会・文化財保護課の長谷川福次様に感謝します。)
JR上越線、渋川駅より市役所まで徒歩20分、その中心市街地商店街の求心力は低下、駅前も閑散としておりました。(お昼時の時間帯でありました。)
このため現在、土地区画整理事業と並行し、道路拡充や駐車場整備等の商業環境整備に努めてみえます。
市街地と伊香保温泉を結ぶ県道沿いに美術館・アミューズメント施設が多く、イタリアの都市と姉妹都市であることから、イタリア語で芸術の散歩道と言う意味の「アルテナード」と名づけ、野外彫刻も点在し(20数箇所)どこでも「美」と出会える空間を作り、観光客を呼び込む努力をしている。
2、今後の取り組みについて
合併したことのメリットを享受するため、統合した文化財をいかに活用するか、また、文化財に興味を持つ個人のボランティア、各地域ガイド団体の活動に対する支援、同好会の意欲高揚等、課題がある。
北橘・赤城両資料館、美術館、徳富蘆花記念文学館等のPR、活用
市内全域を芸術の森とする構想の拠点施設として配置している彫刻の活用
自然を生かした、公園・競技場・キャンプ場・広場等と温泉客・観光客の呼び込みに結びつける資源の活用
以上これらの環境整備と他にりんご農園やこんにゃく産地としての観光農業や農産物直売所の充実、魅力的な経営環境の形成に取り組んでいく。
合併したことのメリットである、まちづくりの効果はまだ未知数であり、課題は多く残されておりますが、一層の地域開発と産業経済・文化の展望には可能性を含んだ雄大な構想に、我々も大変勉強いたしました。
最後に、渋川市議会議長・大島勝昭様はじめ議会事務局長・綿貫勝様、職員の方々には大変ご迷惑をお掛けいたしました、御礼申し上げます。