カンボジアは1953年にフランスから独立し、カンボジア王国となりました。また、通貨をリエルとしました。
その後、1970年には王制が廃止され、クメール共和国となります。
こちらは1973年発行の1000リエル紙幣です。この紙幣はかなりサイズが大きく、184×89mmとなっています。
500リエルには日本のODAにより建設された、つばさ橋、きずな橋が描かれています。
その後、共産勢力と内戦となり、1975年には共産党が政権を掌握、国立銀行が閉鎖され、翌1976年には国名を民主カンプチアとしました。
1978年には通貨リエルが廃止されましたが、今度は共産党政権打倒を目指す勢力が台頭し、1979年にはカンボジア人民共和国が樹立され、国立銀行を再設立し、1980年にはリエルの発行が再開されました。
1990年に国名がカンボジアに改称され、翌91年に内戦が終結しました。
内戦や国際援助で米ドルが大量に流入したことから、現在も米ドルが広く流通しています。
左は2014年発行の100、500リエル、右上が2007年発行の2000リエル、右下が1998年発行の50000リエルです。
500リエルには日本のODAにより建設された、つばさ橋、きずな橋が描かれています。