ガーナは西アフリカ、ギニア湾岸に位置し、1957年にイギリスから独立した、サハラ以南での最初の独立国です。
カカオ豆(ガーナチョコレート)が有名です。
1958年には独自通貨ガーナ・ポンドを発行しましたが、1965年には、セディ(1セディ＝100ペセワ)通貨制度が導入されました。セディはタカラ貝を意味します。
2007年にはインフレにより1万分の1デノミが実施され、現在に至ります。
こちらは1984年発行の1セディ硬貨です。タカラ貝が描かれています。
エチオピアはアフリカ東部に位置する内陸国です。元々は紅海に面していましたが、1993年に沿岸部のエリトリアが独立したため、内陸国となりました。
紀元前1世紀後半からのアフリカ最古の独立国です。初めて貨幣が製造されたのは3世紀後半でしたが、その後はヨーロッパの金銀貨が用いられ、19世紀末に1ブル＝20ゲルシュ＝100マトニャの貨幣制度となりました。
第二次大戦後には、補助単位がマトニャからサンチュームに変更され、現在に至ります。
こちらは1サンチューム硬貨です。現在は5サンチューム以下の硬貨は発行されていません。
表面にはライオンが描かれています。
アルジェリアはアフリカ大陸北部に位置する砂漠の国で、面積はアフリカ大陸最大です。
1962年にフランスより独立し、1964年に独自通貨ディナール(1ディナール＝100サンチーム)が導入されました。
現在はインフレにより、サンチーム単位の貨幣は発行されておらず、5ディナール以上の貨幣が主に流通しています。
こちらは1、2サンチーム硬貨です。
ルクセンブルクはフランスとドイツの間に位置する、大公を君主とする国です。
1839年に独立し、当初はベルギー貨幣が流通していましたが、1848年にルクセンブルク・フラン(1フラン＝100サンチーム)通貨制度が導入されました。
2002年からはユーロが導入されています。
こちらは5、10フラン硬貨です。
リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアの間に位置する国で、1719年に公国として成立しました。
1852年からはオーストリアの通貨が流通し、1924年以降はスイス・フラン(1フラン＝100サンチーム)が使用されています。
こちらは1サンチーム硬貨です。
ラトビアは、バルト三国の真ん中に位置する国で、18世紀以降ロシア領となっていましたが、1918年に独立、1922年にラッツ通貨制度を導入しました。
1940年にはソ連に編入されましたが、
1991年にソ連から独立、通貨もラトビア・ルーブルに移行しました。
1993年に200ラトビア・ルーブル＝1ラッツ＝100サンティムのラッツ通貨制度を復活させました。
2004年にEUに加盟し、2014年からはユーロが導入されています。
こちらは1サンティム硬貨です。国章が描かれています。
ポルトガルは、ヨーロッパ西端の国で、14世紀末にスペインから独立後、15世紀以降海外進出しましたが、20世紀後半までに独立などで、海外植民地を失っています。
通貨は1835年にレイス通貨が十進法化され、1910年に共和国となった際に、1000レイス＝1エスクード＝100センタボとなりました。
2002年にユーロが導入され、現在に至ります。
こちらはエスクード、センタボ硬貨です。サイコロのように見える模様は、国章の盾を5つ並べたものです。その他、大航海時代の帆船などもデザインされています。
モナコはフランス南東部に位置する、世界で2番目に小さい国です。1640年に初の独自硬貨を発行、1641年にはフランス保護領となっています。
1837年には、フランス・フランと等価のモネガスク・フランが発行されました。1861年にはフランス保護下で独立しました。
2002年には、ユーロが導入されています。
こちらは5フラン硬貨です。
マルタは地中海の真ん中、イタリアのシチリア島の南にある島国です。
19世紀初めにイギリス領となり、1964年に独立しましたが、しばらくはイギリス貨幣が流通していました。
1972年に1マルタ・ポンド＝100セント＝1000ミルの十進法通貨制度が導入されました。1983年には、ポンドがリラに改称されました。
2004年にEUに加盟し、2008年からはユーロが導入されています。
こちらは1セント硬貨です。表面には国章、裏面にはイタチ科のイイズナが描かれています。
ベルギーは1830年、オランダ支配下から独立し、1832年にベルギー・フラン通貨制度を導入しました。
補助単位はサンチーム(1フラン＝100サンチーム)です。
2002年からはユーロが導入されています。
こちらは1952年から2001年まで発行された50サンチーム硬貨です。鉱山労働者とランプが描かれています。
