趣味のお部屋@nissy

インフレ紙幣や貨幣コレクションのページとしてリニューアルしました。過去の九州国道の旅編も完結し、毎日更新は終了です。

ユーゴスラビア 1994年の新ディナール(ノビ・ディナール)

2020-06-27 00:15:00 | ヨーロッパ
ノビ・ディナール(新ディナール)は、ドイツマルクと等価で固定され、旧ディナールとの交換比は1ノビ・ディナール=1200万旧ディナールでした。その後、ディナールの相場は下落せず、インフレは終息しました。
1990年以前のディナールと比較すると、1 ノビ・ディナール = 1200𥝱 (𥝱=10の24乗) ディナールでした。





これでユーゴスラビア・ディナールシリーズの紹介は終了です。
ユーゴスラビアは、私が最初に学校で習った頃はまだ分裂前で、「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの連邦国家」でしたが、今はそれぞれに独立しています。(年がばれますね)
インフレ紙幣を集めていると、ついでに歴史的背景も学べたりして(スルプスカ共和国やクライナ・セルビア人共和国など)、この国家がいかに多様だったかを思い知らされました。

ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦 5000~10ディナール

2020-06-25 00:41:41 | ヨーロッパ
ボスニア・ヘルツェゴビナが1992年に独立した際の紙幣です。国内のスルプスカ共和国を除く地域(ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦)で使用されました。
また、ボスニアも内戦の影響が大きく、この後、ハイパーインフレとなります。
ハイパーインフレ時の紙幣については、また後日ご紹介します。

発行当初は1000ディナールまでの発行でした。次に発行された5000ディナールはサイズが小さくなっています。

スロベニア 1000トラール

2020-06-24 00:02:15 | ヨーロッパ
スロベニアトラール紙幣です。こちらは1991年にユーゴスラビアから独立した後の紙幣(見本券)です。
現在の通貨はユーロになっています。

スロベニアは独立後、他のユーゴスラビア連邦の国が経験したようなハイパーインフレにはなりませんでした。
元々、ユーゴスラビア内でも工業を中心として最も経済力があったこと、独立時の混乱が他国と比較すると最小限であったことが要因と考えられます。


クロアチア 10万クロアチア・ディナール

2020-06-23 00:29:00 | ヨーロッパ
1991年にユーゴスラビアから独立した後のクロアチア・ディナール紙幣です。
クロアチアは旧ユーゴスラビア内の国では、スロベニアに次ぐ経済力を持つ国です。

スロベニアと同時に独立しましたが、スロベニアが独立の影響が少なかったのに対し、クロアチアはユーゴスラビア(セルビア)との内戦の影響を受けることとなりました。(領内でクライナ・セルビア人共和国が独立宣言していたのは、先述のとおり)

独立後の通貨はクロアチア・ディナールでしたが、1994年からクーナとなっています。(1クーナ=1000ディナールで交換)

クロアチア・ディナールでは最高額の10万ディナール紙幣

ユーゴスラビア 200万ディナール(1989年までのディナール)

2020-06-22 00:12:14 | ヨーロッパ
1989年の200万ディナールです。ここから1万分の1のデノミが行われて、前回の1990年のディナールになっています。

100万ディナールは、お馴染みのデザインなのですが、50万と200万ディナールは、1990年の1stディナールと1万分の1で対応しているのが分かると思います。





1985年以降の5000~100000ディナール




最後に5~1000ディナールです。5000ディナール以降とはデザインが異なっています。






ユーゴスラビア 1990年のディナール(1st issue)

2020-06-21 00:06:36 | ヨーロッパ
前回は1990、91年のディナールを紹介しましたが、実は1990年にもう一つのディナールが存在します。
それがこちらです。

ちなみに100ディナールも存在はするのですが、非常に入手困難です。
このデザインのユーゴスラビアディナールの存在は、あまり知られていませんが、1989年のディナールの高額面のデザインが流用されています。
次回は1989年のディナールをご紹介します。