先日、私の最も尊敬する女性のお一人、正置友子さんから、絵本のプレゼントが届きました。 題名は「おとうさんのちず」ユリ・シュルビッツ作・さくまゆみこ訳 あすなろ書房です。英語ではタイトルは、"How I Learned Geography" by Uri Shulevitzです。
正置友子さんは、大阪府吹田市青山台で、長く「青山台家庭文庫」をされています。 54歳の時、イギリスに留学、6年で、世界で誰も研究していない、「ビクトリア時代の絵本研究」で博士号を取りました。 その後、大学の先生となり、又、「絵本学学会」の主宰として、研究に打ち込んでいます。 私にとって、17年ほど前、Noriko's World Libraryを開設するにあたり、大変お世話様になりましたし、その後も色々な事で、大切な羅針盤としてメンター的存在です。
さて、プレゼントの「おとうさんのちず」は、半分ノンフィクションの絵本です。 1935年、ポーランドのワルシャワに生まれた、作者の、ユリ・シュルビッツは、4歳で第2次世界大戦をむかえ、ワルシャワを離れ、パリ、イスラエルに移った後、1959年、アメリカに渡り、現在、ニューヨーク在住。 主な作品に「よあけ」(福音館)、「ゆき」(あすなろ書房・コルデコット賞銀賞・日本絵本賞翻訳絵本賞受賞)、「空飛ぶ船と世界一のバカ」(岩波書店・コルデコット賞金賞受賞)、「あるげつようびのあさ」(徳間書店)などがあります。 訳者の、さくま ゆみこさんは、青山学院短期大学教授です。
The other day, I got a present of a Children's book called "How I learned Geogrphy" by Uri Shulevitz, translated by Yumiko Sakuma, publisher Asunaro- shobou. (Publishsed by arrangement with Farrar, Straus and Giroux, LLC, New York through Japan UNI Agency, Inc., Tokyo. Copyrights Y. Sakuma ISBN978-4-7515-2521-9 NDC933 Printed in Japan) It was a present from one of my respectful mentor, Ms. Tomoko Masaki, who is a Director of "The Center of Picturebooks" and X-prfessor at Seiwa University in Osaka, Japan. She went to UK at the age of 54 and got PHD in 6 years on the reserch on "Bictorian Children Books"
This is a a half- non fiction story about a boy who was born in Wroclaw in Poland in 1935. At the age 4, the World War Ⅱstarted. The whole city was awfully damaged and fired and his family lost everything and needed to move to the place far to escape to live out their lives. The place was so hot in summer and so cold in winter. His family didn't have any place to live that they lived at the corner of another family with little food to surive........One day, his father went to the market to buy a piece of bread....but ....guess what he came back with. It was not a piece of bread but something else! He and his mother were so sad because it was something they could eat. However, with the boy's imagination and marvelous thoughts, he found the joy and the courage to live happy.....
I would recomment you to find out what his father bought and how this boy became happy. This story made me encouraged to keep my lifework of "World Peace" keep going.
The author, Uri Shulevits, moved to from one place to another, and then to Paris and Israel. In 1959, he moved to New York in U.S.A. He lives ther now.
正置友子さんの事、どこからお話していいのか・・・・あれは、17年ほど前、神戸で"Noriko's World Library"創立にあたり、 大阪吹田市青山台で、「絵本の家庭文庫」を長くされている方がいると聞き、連絡をして、ご自宅にお邪魔したのが、確か始まりでした。
当時、彼女は、3人のお子さんを育てながら「青山台文庫」を、長年、ご自宅でなさっていました。 友子さんが、最初に出版された本は、「お母さん、ごはんと本とどっちが好き」(創元社)で、好評でそのシリーズは5冊になりました。日本の占領下時代の、子どもの本を集めて、ブランゲ文庫の研究も素晴らしい。
イギリスでの研究時代、「イギリスではじめての日本絵本原画展」"Art of the Japapanese Pictue Books"を開催しました。It was the first event in the world, introducing Japanese Picture Gooks.(Through Eastern Eyes) 2001年5月5日ー6月16日はバーミンガム中央図書館The Birmingham Center Libraryのギャラリーで、同年の7月9日から8月18日はロイヤル国立劇場ギャラリーでThe Royal National Theatre, London、同年9月29日から11月3日ニューキャッスルこどもの本センター共催 ニューキャッスル大学内ハットン・ギャラリーThe Hatton Gallery in the University of Newcastleで、彼女が三宅興子さん(梅花女子大学教授)と共に開催したのも、素晴らしい。主催は、The National Center for Research in Children's Literature at the University of Surrey Roehampton, London, UKです。 その中で、アーティストからの挨拶は、安野光雅さんMitumasa Anno。 取り上げた絵本作家は、 佐野洋子Yoko Sano、太田大八Daihachi Ohta、田島征三Sezou Tjima、馬場のぼるNoboru Baba、長新太Shinnta Chou、林明子Akiko Hayashi、荒井良二Ryouji Arai etc など11人。 資金も日英の、国際交流基金、大和日英基金、伊藤忠財団 Itoho-chu Foundation、笹川記念財団、イギリスアート協議会、ランダム・ハウスRandom Houseなど多数の善意によって実現。そのブックレットも貴重な情報満載。
そんな、正置友子さんが、原告として、元原告の鳥越氏が病で倒れられた後を継いで「今、生きているおとなのひとりとして、未来の責任をはなすために」魂を注いでいるのが、大阪高等裁判所の民事裁判 「大阪国際児童文学館存続を求める訴訟」です。 2011年8月26日、大阪地裁において、棄の判決でした。当時の橋本府知事の独断的な大阪府の行政に追随したものです。これは、25年前に、大阪府に国際児童文学館(International Institute of Children's Literature in Osaka)が創立されました。そこには、専門員がいて、子どもたち、親たち、絵本作家、著者、出版関係者、図書館員、幼稚園や学校の教師、こどもの本・文化の研究者、文庫などに、資料や情報を提供してきました。つまり、子どもたちの文化を未来に向けて構築していくコアの存在でした。
Dr. Tomoko Masaki is now accusing the Osaka Higher Court of the abolition of International Institute of Children's Leterature in Osaka for about 3 years. This issue surprised the people in the whold world. The hundreds of mails to ask keeping the institute from all over the world were all ignored 3 years ago. This court trial is not yet finalized. we strongly hope it's maintain.
友子さんは、このグローバル化していく時代に会って、国際児童文学館は、これから一層重要度を増すはずであり、大阪にあって世界中の人たちに誇れる大切な文化施設であると、おっしゃっています。私も、これに強く賛同します。 当時の橋本府知事が、自分の趣味に合わないという理由で「廃館」を決定した時は、世界中がビックリ仰天し、裁判は世界中の関係者の注目を」集めたそうです。
彼女は言います。「私は、おとなの役割は、未来に対する責任を果たす事にあると思っています。 子どもたちが、未来に向かって、広い視野を持ち、自分の想像力と思考力を働かせて生きていけるように、子どもの本や文化はあり、その文化財を収集し保存し活用できることが私たちの役割だと思います。」 私は、彼女の、情熱とその果てしなき研究への姿勢に、心から敬意の念を表します。She mentions, "It is our responsibility for the global future of diversity so that children live their lives with their own imaginations and creative thoughts. International Institute of Children's Literature in Osaka has been served for so many resarchers, teachers, children, their parents etc. fo the last 25 years. It has been a place of global & cultural regacy.
ところで、最初に写っている「おとうさんのちず」、この本こそ、子どもが想像力と思考力を働かせて、戦争で故郷を追われた男の子が、生きる希望と勇気を持てたお話です。あらすじは、最初だけ・・・・。ここで話してしまったら、どうやって、この男の子が行き抜けたか、大切な事を明かしてしまいますからね。「せんそうで あちこちが ひのうみになり たてものがくずれおちると ぼくのかぞくは なにもかもうしなって いのちからがら にげだした。 そして、とおい とおい ひがしのくにまで やってきた。・・・・・・・おもちゃも ほんもなかったし たべるものもたりなかった。 あるひのこと、おそうさんは、パンをかいに いちばにでかけた。」 ・・・・さて、おとうさんは、パンをかってかえったのか・・・・その続きは、是非とも、本屋さんで絵本を買うか、近くの図書館でこの絵本を借りて読んでみて下さい。
私は、この本から、勇気と希望を頂きました。 私は絵本が大好きです。だから、図書館の家に住む事が、幼い時の「夢」でした。 17年前、自宅をNoriko's World Libraryとして、オープン。でも、事情で、東京に引っ越し、閉鎖せざるを得なくなりました。しかし、去年、このブログで、新たに Noriko's World Library を再開したのです。
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