大晦日と言えば

浅草演芸ホール　師走の光景

今日の大晦日、寒い中を浅草に墓参りです。

家からクルマで１５分くらいで着く距離です。
お昼過ぎにご飯を食べずに出たものだからお腹が
へった。お寺にクルマをそのまま置かせてもらって
演芸ホール裏にカミサンと一緒に蕎麦を食べに行く。

浅草には雷門の並木を初めとして蕎麦屋がたくさん
ある。名の知れたところはいくつもあって蕎麦や
蕎麦の食べ方の薀蓄を語ったら夜が明けてしまう
ほど時間がかかりそうだから、これは所謂通人に
お任せするとして、好きなように食べるのが一番。

たかが蕎麦されど蕎麦。たぐるだの、天抜きだの
言ってもあまり通なんて今どきは思われもしないし。

歌舞伎でお馴染み雪の入谷の直次郎なら絵になる
かも知れないけれど。あの場面では舞台の上で実際
に蕎麦を食べる。これで蕎麦屋にいる按摩の丈賀が
目に浮かぶようならかなりの芝居好き。

なんてことを考えながらROXの裏手に出る。
浅草演芸ホールを左手に見て右に折れすぐ左の路地
を入ると目指す蕎麦屋「翁そば」に着いた。



ここはいかにも下町の蕎麦屋さんでモリが４００円という
安さ。しかも量が多い。やや平打ちのそばだ。昔から浅草
演芸ホールの芸人も多く利用しているところ。テーブル席
の他に小上がりがあるのがいい。


これがここの定番です。

カレー南蛮蕎麦を注文。ドンブリに溢れるくらいに来る。熱っ！



店内を仕切る女将さんがテキパキとして丁寧でしかも美人
と来る。これで商売が繁盛しないわけがない。和服を着た
らどんなに艶っぽくて綺麗だろう、なんて想像をしてしまう。

帰りしなに「どうぞ良いお年を！」なんて言われちゃもう
気分が悪いわけがない。いつもながらの心のこもった接客。
いいなァ、こういうの。ホンワカしてくる。

味の安定しない、お高くとまっている名前だけの蕎麦屋に
行くよりはるかに気分が良い。

今日は寒い日だったのでお陰で心も暖まって帰宅。
お墓参りもして気分良く新年を迎えられそうだ。