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「ダ・ヴィンチ・コード」

2006-06-02 10:30:31 | PAPERBACKS
映画「ダ・ヴィンチ・コード」をやっと見て来ました。

この映画はダン・ブラウンのベストセラー原作を映画化したもの
ですが、結論から言うと、本のほうがずっと良いような気がしま
すねえ。

映画のほうは中身をグッと凝縮してあって大体原作通りですけど、
映画だけだと観客はちょっと良く理解できないかも知れません。

二年くらい前ですかね、もうちょっと前だったかな、ダン・ブラウン
の書いたこの作品が、ハード・カバーでニューヨークタイムスベスト
セラーのトップに躍り出て、それからずっと売れ続けて今や世界中で
5000万部以上も売れている大ベストセラーになっています。
ハード・カバーは高いので、半年後にペーパーバックになった時に初
めて読みましたが、あっと言う間に読んで、これは絶対売れる! 映
画化される! と直感しました。ただし宗教関係者からの反響も大き
いだろうな、とも思いましたけど。

ともあれ、この作品の後、キリストのその後、やらダヴィンチの謎や
ら似たような作品が次々と出版されこれがまたヒットになっていると
ころを見ると、今の暗号ブーム本の先駆け的存在になったのがこの
ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」でした。いわば火付け役み
たいな本です。

映画のストーリーについては触れないでおきますけど、レオナルド・
ダヴィンチと宗教歴史に興味あるひとには面白い映画ではあります。
ただしキリスト教の一派であるオープス・デイが悪者に描かれている
ので、これはクレームがあるかも知れませんね。本だけでも影響が
大きいので映画化されると悪いイメージはもっと広がりますから。

ダン・ブラウンは「ダヴィンチ・コード」のトム・ハンクス扮する主人公
ラングドンをもう一作の「天使と悪魔」にも登場させています。

こっちのほうはまだ文庫本は出ていないんでしょうかね、バチカンを
題材にした作品で、個人的にはこちら作品の方が好きです。

中身は「ダヴィンチ・コード」と良く似た状況に設定してあります。
こっちも映画化されるのかなあ。

キリスト絡みのこの二作品の他にも、ダン・ブラウンはテクノ・スリ
ラーとも言うべき「デセプション・ポイント」ともう一作「デジタル・
フォートレス」も描いていますが、こっちのほうはそれほどでもないで
す。どういうワケだか、同志社大学が出てきますけど。。

彼のこの4作品はいずれもニューヨークタイムスのベストセラーに上
位で長い間ランクされていました。

ペーパーバックでダン・ブラウンの作品は全部読み終わっていますが
ラングドン・シリーズで「天使と悪魔」の映画化も期待したいです。

誰の作品であれ、ベストセラーを映画化するのは難しいものですね、
結局のところ、読者のイメージをどう映像化するか、てのが大変な仕
事だものね。

宗教絡みの作品でキリストの生涯とダ・ヴィンチの一生に独特の解釈
をつけるとなると、売れるかもしれないけれど、読んでいて重たいし
反対論も出てくるしちょっと大変だよね。。

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