MAKO （サメですよ！）

GULP !!!　


先日ハワイ島の新聞、WEST　HAWAII　TODAY に報じられていた
記事です。”MAKO　MUNCHES　MARLIN."という見出しで。

「地元のER勤務の内科医KIRKはハワイ島ヒロ沖に１８フィートのボー
トを出して独りで釣りをしていた。やがて７フィートはあろうかと思わ
れるブルーマーリンがヒット！　リールとボートを操りながら１時間半
以上もファイトを続け、ようやくボートの近くまで魚を寄せることができ
たのだが、その時１０フィート以上はあろうかというアオザメが接近し
ていたのです。

アオザメははじめのうちボートの周りを旋回していたが、マーリンの
弱る頃合を見定めて、いきなり襲いかかり折角の獲物を持ち去って
しまったのだ」という。




アオザメがマーリンに襲いかかっているのがこの写真。
KIRK自身が撮ったものです。無表情な目が迫力ありますねえ。

記事のタイトルは

"MAKO MUNCHES MARLIN"　でしたね。。

MAKO　は MAKO　SHARK でアオザメ、MUNCH は　ムシャムシャ食う、
MARLIN は　おなじみ　カジキです。三つの単語の頭をMで揃えている
のが分かります。語呂合いが良いんですね。MAKO　と　MARLIN　が
M　で始まるから、MUNCH　を無理やり持って来たとも考えられますが、
そんなのはこの際どっちでも良いです。これは頭韻法で新聞の見出し
なんかに良く使われます。記憶に残り易いんですね。「名こそ流れて
なほ聞こえけれ」みたいなものです、例えば。３ＭのMINNESOTA
MINING & MANUFACTURING CO. なんかも近いところです。

折角釣った大型のカジキがアオザメに持って行かれてしまうなんてね、
運の悪いことですが、当の本人は、獲物が大きいので始めから写真だけ
撮って放すつもりだった。で、サメにやられたのは仕方ない、諦めると
しても、大事なAKU（鰹）用ルアーも一緒に持っていかれたのがちょっと
ショック、だとか。でも、その代わりにこの貴重な写真を手にしたのです
からね。新聞に出たのだしちょいとしたへミングウェイ。

それにしても１８フィートのボートに１０フィート以上もあるアオザメが
襲って来たら怖いですよ。映画「ジョーズ」を思い出させます。署長役
のロイ・シャイダーが真っ青になって後ずさりするところとか。

アオザメは沖合いにいるサメで、高速で泳ぎジャンプもするところから、
アオザメをゲーム・フィッシュの対象としているボートもあります。
日本にもいます。普通は人の泳ぐような浅瀬には来ないとされています
けど。

見出しのGULP!　は今回の一件とは別のサメです。