ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

上越浦川原のへぎ蕎麦を盛りにして手繰る朝

2017年05月04日 | ほぼ嘘日記

午前6時に起床する 

足の裏の腫れがおさまらない なんて連休だ! 

茹でて冷やした上越のへぎ蕎麦をひと口づつ取り簀の子の上に並べる 

蕎麦つゆは濃い目に引いた鰹出汁に手製の返しを合わせた 

薬味は細ネギとワサビ ワサビは缶入りの粉ワサビを良く掻いたもの チューブはダメ! 


へぎ蕎麦の乾麺にもいろいろあるが今朝は上越の浦川原で作られているものにしたのは 

松代で作っているへぎ蕎麦は独特の歯ごたえが心地良かったが香りはいまいちだったからだが 

浦川原に松代とくれば北越急行ほくほく線でたったの4駅隣りの町だということを考えれば 

どちらもへぎ蕎麦が名物の十日町エリアと言えるかもしれないが 

地図で確かめると結構離れていることに驚く 

初めてあのあたりを旅したのは20世紀が終わる頃だったと思う 

六日町のユースを出て愛車を駆り山を越え十日町を経た後に信濃川を遡った 

飯山線に沿ってあてどなく走っていたが面白くないので関田峠の表示に惹かれて山道に曲がった 

ゼイゼイとあえぐ愛車に鞭を入れ急坂を登り切ったら思いのほか広々とした峠に着いた 

延々と続く棚田の向こうに上越の街並が垣間見えさらにその向こうにぼんやりと海が見えた 

山襞を縫うように農道を進み下っていくと板倉という地区に地滑り資料館があった 

急傾斜を耕せば地滑りが起きる 

当たり前のことだがそれでも人は山を耕し田畑を作るのだ 

穏やかに見える田園風景の楽屋裏を覗いたような気持ちになった 

その景色を目に焼き付けて帰り12号の絵にした 

まったく迷うこと無く描き切ったのはそれが初めてだった 

それからは美しい自然だけではなくてそこに暮らす人の面影も含めて表現しようと決めた 

あれからほぼ20年ほど経った 

そしてもう絵は描かないと思っている自分がいる 

今の自分がまたあの景色に触れたらどう思うのだろう? 

また旅したい 

エチオピア・モカを挽いてドリップする 

足が腫れて出歩けないので今日は預かっている生徒さんの絵の下仕事をしよう 

時間や用具など制限の多い教室では出来ない技法があるのだ 

膠を炊く 

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