木島平で遅い春を味わおうと思っていたのに
天気予報が「積雪10センチ」と言うので宿をキャンセルしたが
せっかく空がカラリと晴れたので獺郷あたりでもブラブラしようと出かける
山藤が咲いて甘い香りを初夏の風に漂わせている
里山公園の芹沢谷戸を歩く
毒蛇の注意看板が新しくなっている
マムシに出会えるのならば本望だ
虫の中の虫であるマムシ 虫の王たる真虫
蛇神族の末裔ならば是非にも会いたいものだ
新緑萌える谷戸にはシュレーゲルアオガエルの歌声が響き渡っている
カララ ♪ ココロ ♪ カララ ♪ コロロ ♪ カラコロ ♪
カララ ♪ ココロ ♪ カララ ♪ コロロ ♪ カラコロ ♪
シュレーゲルアオガエルの見事なコーラスを動画で撮る
シュレーゲルアオガエルは泥の中に潜んでいるので姿は見えない
そのうち田んぼの水に白い泡を浮かべるだけだ
日向を歩いていたら暑くなってきたので木陰を求めて腰掛神社に向かう
ちいさな村社だが歴史は旧い 日本武尊命由来なのだ
ふたつめの鳥居には厳島神社のと同じく補助足がある
つまりここは湧き水の神が祀られてるということだ
東国遠征の途中に日本武尊命が水を求めて立ち寄ったのだろう
真ん中に拝殿 左に神楽殿 右に神輿殿
神楽殿のそばには御神木の大銀杏が聳えたっている
大正時代に再建された拝殿はこじんまりとしていながら重厚な趣がある
拝殿の左に腰掛石がある
伝説ではこの石に日本武尊命が座って富士を眺めたということだ
日本武尊命の武勇伝の信憑性についてここで細かく書く気は無いが
東国遠征をした多くの武将のエピソードを
ひとりのこととして纏めたと考えたほうが合理的だろう
ともかくもヤマトから降臨したきらびやかな貴人を畏れた古代の人の気持ちは判る
おだやかに暮らす庶民を翻弄するのは何時の時代も権力者のあくなき欲望なのだから
オオルリの歌声を聴きながら神社を出る
陽が傾いてほんのり涼しくなってきたので家に帰る
今夜のおかずは鶏と大根の煮物にキュウリとワカメの酢の物にクマもんトマト
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