ろべかる

２００４年の夏
国立競技場で観たのは
レアル・マドリード対ジェフ市原（当時）の親善試合でした

銀河系軍団と呼ばれるこのスペインのプロサッカーチーム
２００４年の夏来日時に所属していたのは
フィーゴ
ジダン
ラウール
ロナウド
そして
ロベルト・カルロス
という恐ろしいほどのスター選手たち

目の前で観る彼らの動きの速さと正確さは
スタンドで観ていた我々観客よりも
対戦したジェフ市原の選手が良くわかったことでしょう

５年前に撮った懐かしい画像です

スタンドはほとんどがレアルのファン
もしくは私のような物見遊山の客で
一角だけはジェフのサポーターで黄色く染まっていました

前後半の間にも
跳び上がり続けて応援していたジェフサポーターを見て
少しうらやましい気持ちになりました
Jリーグ発足時から応援し続けていたチームが
こともあろうにライバルチームに併合された時から
心に穴が空いたような気持ちでいる私には
まぶしいような光景だったのです

ところでスペインといえば
かつて大航海時代には無敵艦隊を用いて
中南米の人たちを虐殺し征服し
世界じゅうの黄金を手に入れ
アフリカ人を拉致して奴隷として売り飛ばし
その得た富で美しい都市を作り上げた国で
意外と知られていないことですが
根深い人種差別の残る国のひとつなのです

多くのアフリカ系ブラジル人選手が活躍するスペインリーグでも
彼らを「猿扱いするヤジ」を飛ばす馬鹿の集団がいるようですが
最近やっとそういう観客を閉め出し始めたそうなのです

それにしても不思議ですね・・・
なぜなのでしょうか？
どこの国でも馬鹿な奴らというのは
揃いも揃って皆同じ
人種差別的で
民族差別的で
男女差別的なのです

相手を引きずり落とせば自分が持ちあがるんじゃないか？
と考えるのが
馬鹿の典型的な行動パターンです

「馬鹿な奴ほど差別する」