ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

フキの煮物を冷やし素麺に乗せる朝

2015年05月18日 | ほぼ嘘日記

午前6時に起床する

足元に気をつけていたら鴨居に頭をしたたかぶつける

背が高いのは意外と大変なのだ

素麺を茹でて冷やして器に装い昨夜喰ったフキの煮物の残りを乗せ煮汁を張りフキの葉の炒め煮を飾る


揖保の糸は美味い 間違いない

子供の頃から素麺は大好物だ

素麺を喰って思い出すのは母方の祖母の作る素麺の汁がことのほか美味かったことで

幼いながらにその秘密が知りたくて祖母が汁を作っているのをこっそり覗いたことがあった

戻した椎茸と昆布と鰹節で出汁を取り母と同じく味醂砂糖塩薄口醤油で味を整えていたが

仕上げにハイミーをパッとひと振りしていたのを見て

見てはいけないものを見たような気がしたのは

幼い頃の自分が味の素やハイミーが嫌いだったということもあるけれど

たとえば当時は白菜の漬け物などに味の素をパラリと振りかけるのが当たり前で

なにかと化学調味料を振りかけて食べていたことは今のひとは知らないかもしれないけれど

旨味調味料と名前を代えてあらゆる食べ物に混入されていることは知っているだろうから

その味がどういうものかは効果がどういうものかは判ってもらえるに違いないとして

そういう次第で祖母の味の秘密を知ってショックを受けたのだったが

秘密というものは知ってしまえば意外と簡単なことだったり

意外とつまらないことだったりするのはこの世間を見ていても判ることで

食卓から味の素の赤いキャップが消えても

旨味調味料はほとんどの食品に混ぜられているように

日本国は知らず知らずのうちに危険な方向に突き進んでいる

種はずいぶん前に植え付けられていたのだぞと今朝も小言幸兵衛はつぶやく

怒りを鎮めるためにモカ・マタリをゆっくりとミルで挽く

教室用の膠を炊く

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